豪華特急トワイライトエクスプレスに乗り込む6人の詐欺師。ある事件から解散していたチームが再び結集。3年振りの大仕事は成功したが…。

本日、TIFF特別招待作品にエントリーされた『約三十の嘘』の舞台挨拶が行われた。登壇したのは大谷健太郎監督、椎名桔平氏、中谷美紀氏、妻夫木聡氏、八嶋智人氏、伴杏里氏、そしてパンダのゴンゾウ氏。
早速お話を伺った。

椎名さん「いいチームワークでとても良い作品になりました。30もの嘘を数えながら観て下さい。」と発言。司会者に撮影中の様子について聞かれると、「寝台列車に乗って移動中に、夜中なんですけど男達だけで飲みたくなって八嶋さんと飲んでいたんです。でも、二人だけじゃなぁ、と言う事で妻夫木くんも寝ているところを起こして、明日の日本映画について考えようじゃないか!今、韓流きてるから負けてられないぞ!と。でも、韓国の映画に中谷さんがヒロインに決まり撮影ももう終わっているみたいなんですよ…」と発言すると、中谷さん「あれ?椎名さん確かに飲んでたけど寝台列車で今後の日本映画についてなんて語ってなかったじゃないですか!」と攻撃し返すと場内も大爆笑。椎名さんも少しひるんで照れ笑いを浮かべていた。
そして「私たち6人の見事なハーモニーを見てください。詐欺師と演じる事って似てると思うんです。だから演じる事について考えさせられた作品です。」と語った。
妻夫木さん「非常に今回の役は一人一人の個性がハッキリ出ている作品でした。みんなが演じてどうその役のキャラクターが変わっていくのかと、それを見るのがすごく楽しかったです。あと、あの飲んだ日椎名さんに急に「大変だ!起きろ!」と起こされ慌てて部屋出て鍵持たずに扉が閉まってしまいそのままロック…部屋になかなか入れなかったんですよ〜。」とさんざんだった思い出話も飛び出た。
八島さんも普通の事は発言せず笑)「待ち時間とかに俺達が喋ってる時に俳優は5人なのになぜか6人いて一緒にお喋りしている人がいるんですよ。誰かと思えば監督で、もしかして監督この作品撮ってないんじゃ?もしかして“どっきり”なんじゃ!?と心配になった事もありますが出来上がってみたら素晴らしい映画に仕上がっていて感激です。」この発言には監督も爆笑。伴さん「詐欺グループとして詐欺師をして参りました。」と不思議な発言には他の共演者達も顔を見合わせて笑いを堪えている。
そんなこんなで監督「前回の『とらばいゆ』から3年振りにTIFFに帰って来ました。久々に皆に観て貰えて嬉しいです。こうして一般の方たちに鑑賞して貰うのも今日が初なのでドキドキして言葉も噛んだりしています。本作はトリック、事件物、爆破は一切なく、人間を楽しんでもらう作品です。なので、役者同士の演技バトルを見て頂けたらと思います。」と皆の話を締めた。

最も旬なオールスターが繰り広げる、真実よりも幸せな嘘があるのか?貴方も見つけ出してみよう。それと忘れてはいけないのがこの舞台挨拶にも姿を現したパンダのゴンゾウくん。ゴンゾウは本作の中でけっこう重要な鍵となっているそうなので注目しておこう。
(菅野奈緒美)

□東京国際映画祭
http://www.tiff-jp.net/index_j.html

約三十の嘘は、12月シネクイント他にて全国ロードショー!