韓国で今夏1番の大ヒット!『風のファイター』はイ・ビョンホン&チェ・ジウ主演『誰にでも秘密はある』や並みいるハリウッド大作を抑え、1週間で100万人動員し、夏休み映画として動員数240万人で1位を獲得。
極真空手の創始者として格闘の歴史を築き上げたマス大山こと大山倍達をモデルにした韓国の同名ベストセラー漫画を原作に、ヤン・ユノ監督が構想から4年ぶりに完成させた史上最強の格闘アクション大作である。

本日『風のファイター(韓国公開バージョン)』の記者会見が行われ、会場には、ヤン・ユノ監督(『リベラ・メ』)、TVドラマ(『勝手にしやがれ』)で爆発的な人気を博し、今回主演のヤン・ドングン氏、アジアのみならず、ハリウッドにおいてもその名が知られ幅広く活躍している加藤雅也氏が登壇した。

Q.すごいアクション満載の映画ですが、撮影中ケガは?
ドングン「やっぱり安全面にはすごく気を使いました。でも、無事大した怪我もなく撮影できて良かったです。」

Q.実在の人物“マス大山”氏を演じるにあたって苦労した点は?
ドングン「この方は日本でも有名な極真空手家で非常に難しさを感じましたが、人間的苦悩や愛など、そういった人間味ある部分を表現したいと思いました。」

Q.日本と韓国の撮影の違いは?
加藤「大きな違いはないけど、時間的ゆとりがあったのは良かったです。でも、たまに何待ちか分からない時とかあったんですけどね笑)あ、それと大きな違いとしてはアクションシーンです。日本の場合相手を殴る時には頬を狙うんですが、撮影中「位置がずれてる!」と言われてたんです。どうやら韓国では相手を殴る時は頬ではなく致命傷負わせる目的で顎を狙うらしいのです。それは、すごいな!と思いましたね。」

Q.今、日本では韓流という言葉が出るくらい韓国が流行っていますが、それについてどう思いますか?
ヤン監督「とにかく良いものはどこのものでも良いという事です。日本と韓国はとても近くなりましたね。良いものは“さっ”と流行っていく。それはすごく良い事です。」
ドングン「私もそれは同感です。でも、ブームはいつまでも続くものじゃない。だから、これからも良いものに共感持って伝えていければと。」
加藤「良いものを素直に良いと受け入れていく事は素晴らしい事。ブームが終わらないように、監督も俳優達も今後より一層どんどん友好的に交流していけたらと思います。ま、ドングンは韓国でほとんど喋らない俳優で有名なのに、これだけ喋っているんだから今の段階ではかなり友好的ですよね!笑)そんな感じでもっとアジア全体が近くなればいいんですよ。」

(菅野奈緒美)

□作品紹介
『風のファイター』
■東京国際映画祭
http://www.tiff-jp.net/index_j.html