強烈に激しく、粗野で荒々しいビートは若者の言葉となり、映画となった—-
1966年、日本初のR&Bバンドとして横浜・本牧で誕生した<ザ・ゴールデン・カップ>。圧倒的なテクニックと抜群の音楽センスで世間の注目を集めた彼らの解散から33年…。その軌跡を追った映画『ザ・ゴールデン・カップス ワンモアタイム』が堂々完成。日本映画史上、最強のロックムービーがついにベールを脱ぐ!

本日『ザ☆ゴールデン☆カップス ワンモアタイム』の舞台挨拶が有楽町にある丸の内プラゼールで行われ、日本初のR&Bバンドとして横浜・本牧で誕生し、33年前に解散した<ザ・ゴールデン・カップ>のメンバー達が登壇した。
メンバー達は33年経ってもあの頃と全く変わっていない様子で仲良さそうに笑い、話しながら、そしてメンバーのベイブ平尾氏に至ってはビールを片手に持っての挨拶となり和やかな雰囲気で始まった。今回、映画のための再結成となったようだ。
メンバー達は、「初めてのバンドとしてのドキュメンタリー映画です。ライブの音がすごく良くて!皆さんも楽しんでもらいたい。」「もう私達は本作を鑑賞したんですが、我ながらびっくりです。良い出来で笑)」そして、「未だにこんなに仲良くてよく集まったりしてるんですか?」という質問に対してはデイブ氏が「僕が六本木で店やっていてそこにみんなよく集まったりするんですよ。」と笑顔で答えた。見どころについては「全体が見どころです。メンバーみんな同じ気持ちですがお客さん、スタッフに感謝、感謝です!」とコメントを述べた。

本作には忌野清志郎、内田裕也、北野武、ジョー山中、CHIBO、CHAR、萩原健一、矢野顕子、横山剣など総勢44名がゴールデン・カップスへの熱い思いを語る史上空前のインタビュー叙事詩が誕生。奇跡的に発見された<本牧ゴールデンカップ>店内の記録写真や‘68年に放送された『R&B天国』の演奏シーンなど幻の映像。日本ロック史の扉を開いた先駆者たちの壮大なクロニクルに33年の時代を超え今また注目が集まる。
(菅野奈緒美)

2004年11月20日(土)、テアトル新宿にてロードショー

□東京国際映画祭
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