東京国際映画祭2004:ある視点部門:北海道から届いたあったかい贈り物『銀のエンゼル』ティーチイン
チョコボールの箱についている銀のエンゼルを覚えていますか?
5枚集まれば、おもちゃの缶詰がもらえる、あれです。運良くひとつ当たりが出ても5枚揃わなければ意味がない。それは、まるで手に届きそうで届かない夢や幸せのよう…。
昨日に引き続き『銀のエンゼル』ティーチインには鈴井貴之監督に加え、新たに大泉洋さんと佐藤めぐみさんが登壇した。
佐藤さんは、父親と進学を巡って対立する一人娘役でオーディションで選び抜かれてドコモのCMでも話題になっている。大泉さんは、鈴井監督と『水曜どうでしょう』の黄金コンビであり、最近ではミュージックアーティストの活動で、スターダストレビューとコラボレーションした楽曲『本日のスープ』がオリコン最高位10位にランクインするなど、今最も注目を集めている大スターである。
Q.劇中で大泉さん歌を歌っていましたが、あの歌は大泉さん自身が作ったものですか?
大泉:「もちろん!でも作ったっていう程のものじゃないですよ。それに台本見たら歌を歌う、とあって監督にどうすればいいか聞いたら「歌ってよ!」(監督のモノマネで)と言われたので歌いました笑)」
Q.寒さ対策は?
佐藤:「すごい寒かったですよ!部屋のセットを屋外に作っているから寒くて寒くて。家の中という設定なので吐く息が白くなっちゃいけないんですけど白くなりましたね。笑)だからため息付きたいシーンでも付かないでやったんです。」
監督:「小日向さんの春のシーン撮った時も実は冬で、深呼吸する時には息をしないようお願いしました。」
Q.お二人が見て監督はどんな感じでしたか?
大泉:「監督は指示とか沢山出すし色々しゃべるんですけど、目がキリッとして殺し屋の目になるんです。」
佐藤:「殺し屋の目にはならなかったですけど無口でクールでかっこいいな、と。撮影に入ったらよくしゃべるし素敵な監督でした。」
Q.本作の続編とかは考えていますか?
鈴井監督:「作り続けたいし、まだまだ色々なストーリーができると思う。でも、本作が良い結果に繋がらないと次回作を作れないから宣伝どうぞお願いします。」
鈴井監督:「ま、本作は食べ物に例えるならさらさらお茶漬けのような作品なので、たまにはお茶漬け(こんな映画)もいいなと思いながら観てもらえたらと思います。」
■『銀のエンゼル』は、12月18日(土)より新宿シネマミラノ他でロードショー!
(菅野奈緒美)
□東京国際映画祭
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