『イルマーレ』、『ラスト・プレゼント』等での優しげな眼差しと確かな演技力で、女性を中心に多くの観客を魅了する韓国若手演技派スターイ・ジョンジェが、11月より公開となるラブ・ファンタジー『オーバー・ザ・レインボー』のプロモーションで3度目の来日を果たし、10月14日、キネカ大森ではスペシャル・プレヴューが開催された。今回のスペシャル・プレビューは、韓国でのイベントにいつも参加してくれる熱心な日本のファンとの約束に応えて開催されたもので、舞台挨拶中も客席の個々のファンに視線を向け、手をふってと気さくなファン・サービスをする彼の姿に、会場を埋め尽くしたファンは熱狂していた。
 『オーバー・ザ・レインボー』で彼が演じている役は、部分的な記憶喪失になり、失われた愛する者の記憶を探し求める天気予報士。「小心者で、好きな彼女にも好きだと言えない、ちょっとうじうじした役だけど、そんな彼が成長して一途に愛した彼女に愛を告白する物語です」と語ったジョンジェだが、ご自身の性格を尋ねられると「全く逆で、自分は好きな人がいたら直に告白してしまうタイプ」と、ストレートな素顔をうかがわせた。
 また、ラブストーリーの出演が多く、魅力的な女優との共演が続く彼が印象に残っている女優について尋ねられると、それぞれ違い誰か一人とは言えませんがと前置きしつつ「今回ご一緒したチャン・ジニョンさんはとても演技にこだわる方で、現場の雰囲気も良く掴んで演じられていました。そしてイ・ヨンエさんはとても聡明な方だと思います。チョン・ジヒョンさんは若いエネルギーがみなぎっている感じでしたね」と、それぞれの印象を語った。
 そして撮影タイムでも、一部の幸運なファンと一緒に記念写真に収まったり、握手をしたりとファンサービスに励み、彼自身も交流を楽しんだ後「本当に嬉しい時ってどんな時かと思うんですけが、やはり考えの傾向が同じ方たちと一緒の時間を過ごすことがいちばん幸せではないかなぁ。私が演じた映画をみなさんと一緒に観られるということ、この一時は私にとって一生忘れられない、本当に大切な時間となりました。みなさん、ほんとうにありがとうございます」とファンにお礼を述べ、舞台挨拶は幕を閉じた。
 なお、韓国での公開時には、観終わって温かい気持になれると大評判になった『オーバー・ザ・レインボー』は、11月6日よりキネカ大森、池袋シネマ・ロサにてロードショー!
(殿井君人)

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