本日、『透光の樹』のプレミア試写会&舞台挨拶が有楽町よみうりホールで行われた。
原作は、第35回谷崎潤一郎賞を受賞した高樹のぶ子のベストセラー小説「透光の樹」。
恋愛小説として定評のある彼女の作品の中でも、特に映画化する事が難しいと言われた本作が、遂にスクリーンに登場。激しく濃密な「大人の恋愛」。
監督は『絆—きずな—』以来6年ぶりにメガホンを握った名匠根岸吉太郎。そして劇中、切なく響くトランペットの音色を奏でたのは世界的ミュージシャン、日野皓正。

ゲストとし、根岸監督、寺田農さん、永島敏行さん、秋吉久美子さん、高樹さん(原作者)、日野さん(音楽)が登壇。監督、キャストの皆さんは牛首紬という着物着用。(一着一千万と言われている)

秋吉:「私の役というよりも小説の深さに魅かれた。探偵・推理小説のように一つ一つの言葉を丁寧に見て欲しい。その場では意味を成さないような言葉も後から全部繋がってくるからラブシーンも含め面白い。」

永島:「秋吉さんとは相性が良い。肌と肌との触れ合いとかスクリーンで見て頂ければ分かる。」

監督:「映画は最終的に観客の目に映った時に完成する。だから本日は作り手と観客が初めて一致する日だから嬉しく思う」
とコメントを残した。

このイベントでは音楽担当の日野氏がトランペットで演奏するという素敵な贈り物もあった。この音色が愛しくも狂おしい大人の恋をさらに盛り上げる。
原作者曰く、「本作は映画も音楽も両方楽しめる作品」と言う事でじっくりと音と映像を味わいたい。
(菅野奈緒美)

■『透光の樹』は、10月30日よりシネカノン有楽町、11月より新館・アミューズCQN渋谷にてロードショー!
□作品紹介
『透光の樹』