日本漫画史上最恐のカルトホラー漫画家・日野日出志。じっとりとまとわりつくような印象を与えるその独特かつ強烈な絵に、「実写化は不可能」と言われていた彼の作品が、6人の新鋭監督たちの手によって映像化され待望のスクリーン登場となった。それが『日野日出志のザ・ホラー 怪奇劇場』である。“第1夜”“第2夜”と分けられ、まず“第1夜”として『地獄小僧』『わたしの赤ちゃん』『怪奇!死人少女』の3作品が公開される。

本日、TOKYO FMホールにて“第1夜”の3作品の試写会が催され、1作品目の『地獄小僧』上映の後、白石晃士監督(怪奇!死人少女)、安里麻里監督(地獄小僧)、有坂来瞳さん(私の赤ちゃん)、前田綾花さん(怪奇!死人少女)の4名が登壇し舞台挨拶を行った。

白石監督:「“死”というものをモノクロで表現しています」
安里監督:「地獄小僧を選んだのは、自分自身が好きなこともありますし、ホラーだけでなくサイレントの哀しい怪物モノということを出せる作品だと思ったからです」
有坂さん:「初の妊婦役で、しかも“トカゲの赤ちゃんを産む”という役がきた時は笑ってしまいました。自分にトカゲの赤ちゃんが生まれたら?うーーーん…、愛したい…愛し、ます!」
前田さん:「台詞が一言二言なので、目での演技でした。いつもは目で演技するなとよく言われるんですけどね。普段はおしゃべりな分、あまり話さない役の方が好きです」

と、ここで“地獄小僧”が登場!その姿と「うぉー!」という恐怖の雄叫びに、しばし会場内がざわめく中でのフォトセッションタイム。まさに漫画から飛び出してきたかのようなビジュアルにインパクトを残し、舞台挨拶が終了。残り2作品の上映へと移っていった。
あなたも、あり得ないと思いながらも 心のどこかではもしかしたら…と感じさせられるこの世界、覗いてみませんか?
(村松美和)

■『日野日出志のザ・ホラー 怪奇劇場 第1夜』は、10月2日(土)〜22日(金)テアトル池袋にてレイトショー!

□作品紹介 『日野日出志のザ・ホラー怪奇劇場』