フランスが誇る若き巨匠、シルヴァン・ショメ監督の長編アニメーション『ベルヴィル・ランデブー』は、2003年カンヌ国際映画祭 特別招待作品としてプレミア上映され世界の映画人・ジャーナリストを魅了!本国フランスでは100万人を動員する大ヒットとなり、アメリカでは当初6館からのスタートしたものの圧倒的な人気と高い評価を受け、最終的に350館以上で拡大公開となったほどの優れた作品。世界各国の名誉ある映画賞を総なめにし、2003年度アカデミー賞では、長編アニメーション映画賞・歌曲賞の2部門にノミネートされる快挙を成し遂げた。
 その珠玉のフレンチ・アニメーションが、遂に日本にやってきます。今まで観たことがないような一風変わった、しかしなんとも愛着を感じずにはいられないキャラクターデザイン!ハラハラドキドキのストーリー展開!全体に散りばめられた笑いの数々!楽しく軽妙な歌!つまるところ全てが賞賛に値するのです!!

 26日、テアトルタイムズスクエアにて完成披露試写会が開かれ、来日中のシルヴァン・ショメ監督が舞台挨拶を行った。「セリフはほとんどありません。言葉で説明していないだけに、ビジュアルで表現する必要がありました」とそのオリジナリティー溢れるデザインについて語る。「音楽は作品の出来の50%を占めると言われるが、私はそれ以上を占めていると思います。音楽を担当してもらったブノワ・シャレストには本当に真摯に仕事に取り組んでもらい、スウィングを中心とした軽い感じの作風に仕上がりました。素晴らしいコラボ、そして出会いになったと思います」と続け、「面白いと感じて頂けたら嬉しい。多くの人がこの作品を話題にしてくれて広まってくれれば」と述べる。

 初来日の監督、日本の印象は「暑い(笑)。でも、人も熱いですね」とのこと。明日は、高畑勲監督や大友克洋監督とのお約束があるそうで、とても楽しみにしていると笑顔で話していました。『ベルヴィル・ランデブー』、必見の1本だと保証いたします!(村松美和)

■『ベルヴィル・ランデブー』は、テアトルタイムズスクエアにて お正月ロードショー!

□作品紹介 ベルヴィル・ランデブー