今年もシネマコリア2004が東京にやってきた!毎年恒例となっている同イベントは、日本未公開の秀作韓国映画を厳選して上映するプレミアイベント。毎年必ず訪れるというリピーターが多く、今年も会場は大盛況。
 
 そんな秀作の中でも注目度の高さでピカイチなのが、本日2本目の『オー!ブラザース』だろう。本作は本国ソウルで90万人を動員する大ヒットを記録。個性派人気俳優のイ・ジョンジェ、イ・ボムスを迎えたキャスティングも話題である。今回初監督作品にしてこの快挙を成し遂げたキム・ヨンファ監督が来日し、舞台挨拶と、上映後にはティーチインが行われた。

「個人的に、今作がヒットすることによってイ・ジョンジェという俳優を日本に紹介したいという気持ちがあった。」というキム監督。2人の個性派俳優のキャスティングについて聞かれると、「イ・ボンスはコンテに忠実な俳優。コンテ通りの演技をしてくれる。イ・ジョンジェはシナリオに忠実だね。自分なりに理解できないところがあると何度も読み返して理由を聞いてくるんだ。」とそれぞれの演技に対する姿勢に胸を打たれていた様子であった。

 また、次回作については、「コメディートアイロニーが漂う作品になるでしょう」との予告で、「ぜひまた同じ俳優と仕事をしたい。」と、会場に駆けつけたファンを喜ばせる発言には、デビュー作にして大ヒットを作り出した新鋭監督の次回作のアナウンスに、会場から期待の拍手がわき起こったのだった。

(Yuko Ozawa)