1983年を舞台にした、誰もが登場人物の誰かに共感し笑ってしまう『品行ゼロ』。本作品が初監督作品となるチョ・グンシク監督が、上映後にティーチインを行った。
監督が登壇するなり「映画の主人公チュンピルそのものですね」と主催の西村氏が言うと、場内爆笑。「チュンピルだけでなく、すべてのキャラクターが少しずつ私の高校生時代の姿を投影しています」と監督。
チュンピルにハマリ役だったリュ・スンボムさんをキャスティングした理由は?との質問に、「最初は助演のはずだったが、彼と1年半ほど親しくするうちに魅力に気付き、主演に設定させてもらいました」と述べる。年代差を意識させるような演技指導は、自然に演じて欲しいという思いから特にしなかったそう。
リュ・スンボムさんと、スケ番役ナヨンを演じたコン・ヒョジンさんが、撮影当時付き合っているという報道がなされたとの話が出ると、「でも、撮影が終わると別れてしまいました」とさらっと答え苦笑い。
ティーチイン中、監督が突然「あの、視線をどこにやったらいいのか分からないのでサングラスかけてもいいですか…?」と言い出す場面が。そんなシャイな監督が贈るステキな青春映画『品行ゼロ』。人間味溢れる番長、一見の価値ありです。ぜひご覧になってみてください!!
(村松美和)

□作品紹介 品行ゼロ