『プッシーキャット大作戦』『ずべ公同級生』『穴』(青春の穴)に続き、本田隆一監督の7月公開作品4本目となる『セクシードリンク大作戦〜神様のくれた酒』が本日封切られ、シネマアートン下北沢にて舞台挨拶が行われた。

登壇したのは、本田監督、脚本の佐藤佐吉さん、ミキ役の片桐華子さん、神様役の山本浩司さん(監督自前の、神様の煌びやかな衣装で登場!)、リエ役の高野佳代子さん。まず監督が「一言でいえば、アル中の女の子ミキが、いかにそれを克服できるか?というスリリングな映画です。あまり深く考えずに楽しんでください」と挨拶。その監督と初コラボの佐藤さんは、監督と話した3日後に脚本を仕上げたと驚きの発言。さらに、たまたま観た『となりのトトロ』に感動して「“アル中なんだけど、となりのトトロ”という感じにしたくなった。メイとサツキをトトロが助けるんです」とキテレツな話を淡々と語る佐藤さんに、他の登壇者もお客さんも爆笑。片桐さんは、役柄とは反対に「私、一滴も飲めないんです。なので本当に空想で演技しました」と告白。また監督&佐藤さんも、実際にアル中の人に会ってみたいという希望が流れて、あくまでも空想の範囲でのアル中なのだと強調し、空想空想の連発で再び場内は爆笑。「でも、バカ映画なんかじゃなくて、真面目な教育映画なんです」と述べる佐藤さん。山本さんは「これから毎日のようにイベントがあるので、お願いします。ちなみに11日は僕の誕生日なので、お願いします」としっかりちゃっかりアピール。高野さんは、一度降板させられたがオーディションを受けて役を勝ち取ったと暴露し「素でやらせて頂きました。かなりオイシイ役どころです」とコメント。
そしてここで、お客さんに紛れて座っていた 出演者の森下能幸さんを前へ呼び寄せる。「これは愛の映画です」と言う森下さんに「うんうん」「そうそう」とうなづく登壇者の方々。

今、ノリにノッっている本田監督ですが、決して“絶頂期”という表現はしたくありません!映画は偶然(必然?)の出会いと ふとした瞬間に現れる種から生まれます。本田監督や周囲の方々の幸運な出会いと 今後のさらなる活躍に期待して、公開中の作品を楽しみつつ次回作を待ちたいと思います。
この個性的な顔ぶれが揃えば面白いこと間違いなし。とにかく、皆さん下北沢へお越しくださいませ!!
(村松美和)

■『セクシードリンク大作戦〜神様のくれた酒』は、7月31日〜8月13日までシネマアートン下北沢レイトショー(21時上映開始)公開中!

□作品紹介 『セクシードリンク大作戦〜神様のくれた酒』