月の光の下に生きる兄弟と、太陽のような一人の女性との出会い。それによって、弟のためだけに生きてきた兄は自らの幸せを掴みかけたかに見えた・・・。
鶴見昇介監督は、若手実力派俳優・藤原竜也、好感度の高い女優・岡本綾、本作でスクリーンデビューを飾った期待の新人・木村了をメインキャストに迎え、初めてメガホンをとったとは思えないほど完成度の高い作品を生み出した。それが『ムーンライト・ジェリーフィッシュ』である。

本日30日、千代田区公会堂にてその特別試写会が催され約800人が招待された。MCが登場し このまま上映に移るかと思いきや、鶴見監督と藤原竜也さんが登壇。サプライズ舞台挨拶に会場内は大いに沸く。
監督は“色素性乾皮症”という難病を知ったことをきっかけに、太陽に当たれない彼らや彼らの家族の気持ちを描いた映画を作りたいと思ったと語る。夜のシーンが多い撮影はとても大変だったそう。「意識失っている時もありました」という言葉からも、寝る間もなく撮影に取り組んでいたことが伺える。クラゲ(ジェリーフィッシュとは英語でクラゲの意)も重要な演技者と言う監督だが、「クラゲには演技指導できないですから、何時間待ってもだめな時はありましたよ」との苦労話も聞かせてくれた。
さらに「藤原くんはとてもストイック。演技に関して、木村くんには「藤原くんから盗め」と言いました」という。撮影の合間も気を抜かずに練習する藤原さんに感化され一緒に練習するなど、木村くんも現場で多くのことを学んだようだ。
藤原さんは「こんなに来て頂いてありがとうございます。次の仕事が来なくなっちゃうので、映画をよろしくお願いします」と皆さんを笑わせる場面もあった。フォトセッションのために客席側に降りた時には、自ら進んでファンと握手したりとサービス精神旺盛だった。

■『ムーンライト・ジェリーフィッシュ』は、2004年8月7日より新宿トーアにてロードショー公開!

□作品紹介 『ムーンライト・ジェリーフィッシュ』