株式会社ジャパン・デジタル・コンテンツ(JDC)(土井宏文社長)、株式会社ゴンゾ(梶田浩司社長)、楽天証券株式会社(国重惇史社長)、ジェット株式会社(釜野真宏社長)の4社が記者会見を開き、共同で、日本初の個人投資家向けの「アニメファンド!」を組成することを発表した。

投資対象となるのは、講談社の人気漫画シリーズ「バジリスク 甲賀忍法帖」(原作:講談社文庫、山田風太郎作「甲賀忍法帖」/漫画:せがわまさき)を原作としたテレビ用アニメーション「バジリスク(仮称)」で、ファンド総額は2億4000万円を予定。ファンド組成はJDCが中心となって行い、アニメーション制作はゴンゾが担当、個人投資家を対象とした出資募集は、楽天証券とジェット証券が担当する。

仕組みは、本プロジェクト専用の会社(SPC;特別目的会社)を設立し、そのSPCと匿名組合契約をした個人投資家からの出資金をテレビ用アニメーション「バジリスク(仮称)」の制作費の一部に充てる。そして個人投資家には、同作品の国内発売DVDの収益が優先的に配分されるというもの。また、金銭面だけでなく精神的満足感のリターンということで、ある程度の金額の投資家にはエンディング・ロールのクレジットに氏名が掲載される等の特典も用意されている。
配当の上限は出資金の110%。個人投資家にとってはDVD売上げに限った利回りとなるが、アニメ関連の収益はDVD・ビデオ売上げが8〜9割を占めるということなので、「“ミドルリスク・ミドルリターン”。DVDが何枚売れたから配当はいくら、と分かりやすいこともポイント。仮に¥7800のDVDを12巻出し、1巻が1万枚売れれば100%回収の水準となる。これまでのゴンゾの実績から言って、その数字は高いハードルではない」との説明がなされた。

JDCの土井宏文社長は、「3社の協力を得て実現できる運びとなった。力強いプロジェクトであると自負しています」と、成功の確信をもって語っていました。

テレビ放映は、2005年4月からの2クール(24話)を予定しており、第1弾のDVD発売は2005年7月を予定。
(公式HP 『バジリスク』)

投資家募集に関しては、
 『アニメファンド!バジリスク匿名組合』 楽天証券ジェット証券、のHP上で申し込みを受け付け。
募集期間は、現段階では2004年9月13日(月)から2ヶ月間を予定。

(村松美和)