生きてやる。 この音で。
「映画は時代とともにある」阪本順。監督の新たな挑戦。
『顔』『KT』の阪本順治監督が、音楽を武器にたくましく生き抜こうとする若者たちの青春、人間模様を描いた感動のエンタテインメント作『この世の外へ クラブ進駐軍』。
6月25日、ビデオ発売を記念して都内で、監督、キャストが再び集合し、襟川クロさんの司会で座談会が行われた。
−−−このキャストでいこうと思ったことは。
阪本「萩原聖人は、なにか知らないけど落ち込んでいたみたいで、マイナスを帯びている人って大好きなんで、村上もなたいつかやりたくって、Mitchは、ひとりだけ音楽プロデューサーからの推薦で、プロのミュージシャンを入れてみたいということで、彼には、映画やってもなにも面白くないよって言って出演してもらいました。台本では東京の人だったのですが、彼が関西の人なので、台本を彼の役柄に書き直しました。松岡くんは、雑誌でオールバックの髪型でスーツを着ていたシーンがあって役に合うんじゃないかなぁと。オダギリジョーくんは、舞台を見に行って三枚目の役柄をやらせてみたいと、それに加えてキャストのみんなが楽器の練習のために時間を空けてくれるということができたので決めました。」
−−−演じてみて。
萩原聖人「参加することはとても嬉しくって、その反面、怖かったですね。監督が怖いというか、しっかりと見つめられている点が怖いですね。」
村上淳「気が抜けないし」
−−−演奏に関して
阪本「本番の10日前は、凄い音だしてましたねぇ。さぁーと血の気が引きましたね。」
村上淳「ぜんぜん、引けなかったんですよ。」
萩原聖人「明日、監督が見に来るよって日は、みんな切れましたからねぇ、ぶざけんじゃないよって。この状況で何見せられんだよって。(笑)」
−−−DVD発売されますが、どんな気分なんですか?
村上淳「最初、試写で見たときは、自分だけチェックしてますね。しかし、ラストプロの演奏と見比べるとびっくりしますね。初めての試写などは、映画の内容よりも製作過程での苦労が思い出されてしまうので、客観的に見ていないですね。しかし、最近、ビデオで見直すと当時の苦労のことよりも作品を楽しめますね。」
萩原聖人「開き直って見るまで客観的に見れないですね」

撮影秘話も語っていただき、ビデオ&DVDは、6月25日発売!

□作品紹介
『この世の外へ クラブ進駐軍』