とにかくリアルを追求!現代社会へのメッセージ『キング・アーサー』来日会見
『アルマゲドン』『パール・ハーバー』『パイレーツ・オブ・カリビアン』と、次々とメガヒットを世に送り出してきたハリウッドのトップ・プロデューサー、ジェリー・ブラッカイマー氏の最新作『キング・アーサー』。西洋史上最大の伝説の英雄にして、イングランドの伝説の王・アーサーは、武勇に秀でた円卓の騎士を率い、聖剣エクスカリバーを手に数々の激戦を勝ち抜き、戦乱の世に平和をもたらしたという。これまでも何度も映画化のモチーフとされたアーサー王伝説。また一つ、実に鮮やかな作品が誕生した。
本日20日、『キング・アーサー』ジェリー・ブラッカイマープロデューサー、アントワン・フークア監督、アーサー王役のクライヴ・オーウェンさん、ランスロット役のヨアン・グリフィズさんが、パークハイアットホテル東京にて来日会見を行った。大きな拍手と共に登壇した4名は、その歓迎ぶりにご満悦な様子。特に、初来日のグリフィズさんは笑顔・笑顔・笑顔!
オーウェンさんは「イギリスでキング・アーサーを撮ると聞いた時、そのような大規模な作品には当然ハリウッド俳優が起用されるものだと思っていた。舞台もキャスティングもイギリスという事で、とても嬉しい」と心境を語る。剣、弓、馬の扱いのうち、どれが一番難しかったかという質問に、オーウェンさんは馬(作品の7割は乗馬の状態でのシーンだそう)、グリフィズさんは剣(二刀流の役なので)と答えた。肉体的には、かなり鍛える必要があったとのこと。
フークア監督は、黒澤明監督の『七人の侍』について「戦闘シーンの前に人物描写がしっかりとなされ、観客が登場人物に感情移入しやすい」などと語り、非常に影響を受けたことを明かした。また、ブラッカイマー氏のヒーロー哲学は「この時!という瞬間に行動を起こし、自己犠牲を厭わない人こそヒーロー」なのだそう。
混沌とした現代社会に、公正でより良い世界を求めて戦うことの大切さ、子供たちが観て「すごいな」と憧れるようなリアルな人間・アーサーを描きたかったのだという製作の意図を、皆さんとても熱く語っていました。
(村松美和)
■『キング・アーサー』は、7月24日より丸の内ルーブル、丸の内プラゼール他にてロードショー!
□作品紹介 『キング・アーサー』