4人の監督によるオムニバス映画『穴』。7月17日の舞台挨拶ゲストは、「怪奇!穴人間」の山口雄大監督と主演の板尾創路、坂口拓、増本庄一郎。
 科学研究所に勤める根暗な主人公・宍戸(板尾)が研究室内の事故である科学光線を浴びたことをきっかけに、穴から穴へ移動することができる“穴人間”になってしまい・・・というもの。もともとこの原案は、山口監督と盟友・坂口拓、増本庄一郎で練ったものを脚本家の加藤淳也がまとめたものであり、『ガス人間第一号』や東映の怪人もののような雰囲気を狙ってつくったものだという。面識はなかったが“穴人間”をやれるのは彼しかいない!という山口監督の希望で、板尾のキャスティングが実現した。板尾について「2言っただけで8はわかってくれる。」と相性のよさに驚く山口監督。板尾自身も「こんなにうまくいっていいの?ってくらいスムーズでした。はじめてのメンバーって気がしなかった。」とコメント。板尾は今回の出演をきっかけに、山口監督の新作『魁!クロマティ高校』にも重要な役で出演している他に、脚本でも参加しているという。また、この「怪奇!穴人間」のロングバージョンも年内に製作することが決定しているとか。『地獄甲子園』『ババアゾーン』で新しいバカ映画のジャンルを開拓したといえる山口雄大が、板尾創路と組むことでまた更なる新しいなにかをみせてくれることが期待できそうだ。
(綿)

☆『穴』は渋谷ユーロスペースにてレイト公開中

□作品紹介
『穴』
『魁!!クロマティ高校』