遠藤憲一演じる殺戮モンスター・タケゾウと、橘実里、栗田梨子、大谷みつほ、榊安奈、小向美奈子など旬のアイドルたちをこれまでに主演に迎え女子高生たちとタケゾウの血まみれの死闘を描いてきた「集団殺人クラブ」シリーズ。4作目で一応シリーズ完結となる『集団殺人クラブ 最後の殺戮』のトークイベントが池袋シネマ・ロサでおこなわれ、監督の石川均、主演の吉野紗香、そして「集団殺人クラブ」シリーズの大ファンの大槻ケンヂが登場した。

 オーケンの集団殺人好きは映画秘宝の連載の大谷みつほとの対談用に『集団殺人クラブ returns』のビデオを貰ったのがきっかけだという。「最初はなんか流して見てたけど、最後タケゾウの左手が街を飛んで、空を飛んで、大気圏を越えて宇宙まで飛び出したところでなぜかまた戻ってくる。あのシーンをみてびっくりしました。あれだけ大胆なことをした後で、ちょっと遊びすぎちゃったかな?みたいな気の弱さというかそこにやられましたね。」と冒頭から興奮のオーケン。「タケゾウのカバンの中身は毎回決まっているの?」「彼の左手は独立した知的生命体なんでしょうか?」「4で完結しているけどそれってもとからそういう設定だったんですか?」などなどすべての疑問を投げかけるオーケンに対し、「いや、何にも考えてなかったです。」とさらっと答えてしまう石川監督。「あれ?熱くなってるの僕だけですか?!」と思わず我に返るオーケンに、「すごくうれしい!こんなに熱くなってくれる人がいるなんてはじめて!」と大喜びの紗香ちゃん。「でも石川監督の演出はほんとそうで、私もやってて突然いわれるシーンとかあってビックリするんですよ。ちょっと突拍子もないところがありますね。」と語った。そういった突拍子もなさが実は計算のうちなのか?という問いかけにも「計算はないです。」とあっさり答えてしまう石川監督。これが才能のなせるものなのかもしれない。映画少年でありあまたの映画をみてきたオーケンをうならせたのだから何かものすごいものを秘めている監督なのかもしれない。「いまはちょっとアレだけど、のちのち怪作として話題になる作品だと思いますよ。」とオーケンのお墨付きをいただきました。
(綿)

☆『集団殺人クラブ 最後の殺戮』は、2004年08月06日よりビデオ発売開始!

□作品紹介
『集団殺人クラブ 最後の殺戮』