26日から全国820スクリーンで公開されている『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』。オープニング2日間の成績が『マトリックス リローデッド』『ハリー・ポッターと秘密の部屋』に次ぐ歴代3位という絶好調なスタートぶりだ。

そして本日28日、六本木グランドハイアット東京にて記者会見が行われた。登壇したメンバーは、昨日来日したばかりのハーマイオニー役エマ・ワトソン、ロン役ルパート・グリント、アルフォンソ・キュアラン監督、デイビッド・ヘイマンプロデューサー。ハリー役ダニエル・ラドクリフは、衛星中継で参加。彼は4作目の撮影に忙しく残念ながら来日は叶わなかったが、ロンドンから元気に手を振ってくれた。

まずは監督が「日本は素晴らしい!日本の方は№1のハリー・ポッターファンと確信している」と挨拶。エマは日本語で「こんにちは!」。日本に来たくて来たくて仕方なかったと語り、再び日本語で「日本大好き!」と愛らしさいっぱいの笑顔でコメント。続いてルパートが「日本はかっこいい。最高です」。プロデューサーが「歓迎ぶりに感謝しています。監督同様、僕も日本の皆さんが№1のハリ−・ポッターファンだと思う。エマは僕の日本語の先生」と述べてから「日本大好き!」とエマの真似をした。そして“グリフィンドールの談話室”に中継が繋がり、「ロンドンから、皆さんこんにちわ!今は4作目の水中のシーンを撮影しています」とダニエル。中継画像を見て、会場にいる4人も顔をほころばせた。

完成した映像を見ての感想は?と問われると、それぞれ次のように答えた。
ダニエル:10ヶ月くらいかけて1本になった映画を観るのは、ファンタスティック。監督は素晴らしい演出をしてくれた。
ルパート:特殊撮影の部分も全て観れたのでとても良かった。
エマ:時間をかけて撮っていると、完成が想像できない。観た時は、本当にエキサイティンングだった。
監督:ほっとしたと同時に驚いた。思い描いた通りの作品になった。原作のスピリットを受け継ぎ、忠実に映像化した。CGクリーチャーが良かったが、俳優が素晴らしくなければ出来上がらない。例えば、ディメンターを怖がるダニエルの演技や、バックビークを可愛がる皆の演技。それらがCGクリーチャーに息を吹き込んでくれたんだ。
プロデューサー:素晴らしいと思った。彼らは黄色いボールを相手に演技したのだが、CGを加えた時に意味をなした。監督がハッキリとしたビジョンを持って綿密なストーリーボードを書いたおかげ。

ダニエル、エマ、ルパートの3人については、プロデューサーが「3人なしでは成立しなかった。それぞれ役になりきっている」と述べ、監督は「本っ当に仲がいいんだ」と目を細めた。ダニエルは「ルパートは大の親友。エマは妹のような存在。でも実は最近エマの方が背が高くなってしまってイヤなんだ」と笑った。
大人になったと思う瞬間は?という質問にダニエルは「あまりそうは思わないけれど、俳優としては成長できたと思う」と答えた。

「出演者から学んだことはたくさんある。内なる強さがあるんだ。弱音をはきそうになった時は、彼らのことを考えた」と監督。するとエマが「皆 謙遜しすぎ!代わりに言います。この映画は素晴らしく、皆が情熱をもって作った。ダニエルは特に意欲と集中力を見せた。全身全霊で取り組んだ映画です!」と、まさに快活で聡明なハーマイオニーのような口調で語った。
会見は、ダニエルの「皆さんに楽しんで頂きたい。必ず気に入ってもらえると思います」という言葉でしめくくられた。

ダニエルに届くファンレターは、なんと約半分が日本からのものだという。№1だと公式認定(!?)された日本のハリー・ポッターファンの皆様、成長した3人に会いに映画館へ行きましょう!!
(村松美和)

■『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』は、丸の内ピカデリー1+渋谷東急ほか全国松竹・東急系にて絶賛公開中!

□作品紹介
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人