チャン・ツイー主演の新作『パープルバタフライ』が今年のカンヌ映画祭のコンペに出品されるなど、中国映画第6世代を代表する監督となったロウ・イエ。彼が95年にテレビ用に製作した『危情少女』は中国映画には珍しいホラーテイストの作品に仕上がっている。10年の歳月を経てようやく日本公開が決まったのだが、現在女優としてだけでなくモデルや歌手として活躍しトップスターとなっているチー・インが新人だったころの主演作でもある。6月23日にひらかれたチー・インの来日会見では「ロウ・イエ監督のこの『危情少女』は当時では先鋭的すぎてあまり受け入れられなかったかもしれない。今だったらきっともっと多くの人に評価してもらえる作品だと思う。今日は夜、特別試写会が開かれるので私もお客さんと一緒にもう一度この作品を見直してみるわ。」と語った。また「小さい頃は山口百恵さんの映画を見ていた。」「中国の若者は今安全地帯の頃の玉置浩司さんの影響を受けている人が多い。」など、中国での意外な日本文化の受容を教えてくれた。

★『危情少女』は7月3日よりテアトル池袋にてロードショー!

□作品紹介
危情少女〜嵐嵐〜