全米での公開以降、驚異的に次々と興行成績を塗り替えている“おとぎ話の常識を覆す史上最強のファンタジー”『シュレック2』。今回大注目の新キャラクター・長ぐつをはいたネコ役で声優に初挑戦したアントニオ・バンデラス氏、製作総指揮のジェフリー・カッツェンバーグ氏の記者会見が、10日、新宿パークハイアット東京で行われた。
 カッツェンバーグ氏は、カンヌ映画祭での10分間のスタンディングオベーションや現在の大盛況ぶりについて、「30年間映画業界に身をおいてきたが、一生忘れられない経験になると思う。大ヒットに満足している。つまり僕らはハッピーなんだよ!」と素直な言葉で喜びを表現した。興行成績は、最終的に4億4000万ドルに達する見込みだ。
 そのカッツェンバーグ氏に「アントニオなしではこの映画は作れなかった」と言わしめたアントニオ・バンデラス。前作の熱狂的ファンだった彼は、カッツェンバーグ氏から声優の依頼の電話がきた時、『シュレック2』という言葉を聞いただけで即「YES」と答えたといういきさつを語った。「その後いろいろと説明をしたんだけど、彼はYESしか言わなかったよ」と笑うカッツェンバーグ氏。「かっこよくて、セクシーで、剣の達人だからアントニオに依頼した」という。バンデラス氏は「今回参加してみてシュレックが なぜ皆に愛されるのか分かったよ。他のアニメーションには無いフレッシュさがあるからなんだ。あらゆる年齢の方に観てもらいたい。ハッピーになって帰って欲しいな」と作品に対する愛情いっぱいに語った。
 ネコ役の声優をきっかけに、すっかりネコ好きになってしまったバンデラス氏。役作りの助言を、なんと自らが飼っている2匹の猫に求めたという。「でも、何を訊いても“ニャオ”としか言ってくれないんだ」と一同を笑わせてくれた。愉快な映画は、やはり愉快な人々の手から生まれるのだろう。
(村松美和)

『シュレック2』は、2004年7月24日(土)より日比谷スカラ座1ほかにて全国ロードショー!

□作品紹介
シュレック2