『SAMURAI 7』完成披露発表会開催!侍とSF、戦国時代と未来でも変わらぬ価値観がそこにある!
映画史上に燦然と輝く黒澤明監督の傑作時代劇『七人の侍』が、原典の発表から50周年を迎えた今年、新たなSF冒険活劇として甦る!『アニマックス Presents Akira Kurosawa’s SAMURAI 7』は、宇宙大戦終結後の荒廃した地球を舞台にしたSFアニメーション・シリーズで、登場キャラは2D、“野伏せり”と呼ばれる機動兵器を3DCGで描くフルデジタルアニメーションだ。全26話に渡る作品は、勧善懲悪のシンプルなストーリーを、原典を踏襲しつつさらに掘り下げられた“七人のサムライ”たちが駆け抜けるエンターテインメント作品を目指し、映画ファン、アニメファンそれぞれにアピールする作品に仕上がったようだ。
6月12日からのオンエアを目前に控えた6月3日、六本木ヴェルファーレで、本作の完成披露発表会が開催された。当日は、ファン待望の第1話がプレミア上映されたほか、本作のプロデュースを担当し、また本作を含めもっとも先鋭的なアニメーション制作スタジオとして内外からの注目を集めるゴンゾ・デジメーションの代表取締役会長である村濱章司が挨拶を行い、さらに琴・琵琶・尺八などの和楽器による流麗な調べが海外でも評判をよんでいるガールズJポップ・グループにして、本作のエンドタイトル『普遍』を担当しているRin’のミニ・ライブも開催されるなど盛り沢山のイベントとなった。
本作の制作を、「最初に『七人の侍』をうちでやれるんだと判った時には、結構プレッシャーが凄くて何日も眠れない夜があったんですよ(笑)。ただ10代、20代の人とかでは原作を見たことが無い方も結構いらっしゃるようなので、このアニメが原典の映画版も観てもらえる契機になるのではないかと考えて、プレッシャーを跳ね返した」と振り返る村濱氏をはじめ、主要スタッフは勿論原典たる『七人の侍』のファン揃い。制作にあたっては、再度『七人の侍』を見直した上で、ブレインストーミングを重ね、作品の鍵となる魂にあたる部分は何か等について、徹底的に討議したそうだ。その中で「一番大事なのは、ご飯を食べられることの大事さ、侍の生き方であるとかの原作にある魂やエンターテインメント性といった部分を、いかに未来に移し、また1本の劇場作品を2クルーのテレビ作品化するかということに注意を払い、原作への強いリスペクトを持って映像化に臨みました」(村濱)。
また、作品の見所を訊ねられた村濱は、「見所は「侍!強い!」。7人の強い男たちの物語で、原作の『七人の侍』をリスペクトしすぎた故に、ここまで変えてしまいましたという部分と、3DCGのロボットを手書きアニメの侍が斬る部分を見て欲しい」と力強くコメントした。
なお『SAMURAI 7』は、2004年6月12日より、SKY PerfecTV! PPV CHANNEL PERFECT CHOICEにて全26話が順次放送開始となる(1回2話づつの放映)。
(宮田晴夫)
3Dフルデジタル・アニメーションシリーズ
『アニマックス Presents Akira Kurosawa’s SAMURAI 7』
巨匠・黒澤明の超大作「七人の侍」。
世界中の人々から多くの支持を受け、映画史に残る傑作と賞賛されている作品。
勧善懲悪のシンプルなストーリー構成、カッコいい男達。練りこまれた各シーンのアイデア、ビジュアルインパクトのある土砂降りの中での戦闘ーー 。
多くのエンターテインメント要素がぎっしり詰まったこの作品を、原作発表後50年という節目の年に、完全アニメーション化が実現。
舞台を戦国から、人類が惑星群に植民する時代に移し、デジタル・プロセスを用い、3DCGメカが空を駆けるーー。
SF冒険活劇「SAMURAI7」の登場。
今、世界に誇る「黒澤明の才能」と、「日本のアニメーション技術」が手を組み、見たことのない映像で、名作が新たに生まれ変わるーー。
<STAFF>
原 作:黒澤 明「七人の侍」より
監 督:滝沢敏文
演出協力:高橋良輔
シリーズ構成:冨岡淳広
キャラクターデザイン:草なぎ琢仁
アニメーションキャラクターデザイン:橋本英樹
メカニカルデザイン:小林 誠
美術監督:小倉宏昌
音響監督:鶴岡陽太
OPテーマ:相川七瀬「UNLIMITED」
EDテーマ:Rin’「普遍」
アニメーション制作 : GONZO DIGIMATION
<CAST>
カンベエ:寺杣昌紀
カツシロウ:朴 王路美
キクチヨ:コング桑田
シチロージ:草野 徹
ヘイハチ:犬飼淳治
ゴロベエ:稲田 徹
キュウゾウ:三木眞一郎
キララ:折笠富美子
コマチ:斎藤千和
リキチ:西前忠久
ウキョウ:子安武人