カンヌ映画祭コンペティション部門正式出品作品「モーターサイクル・ダイアリーズ」の公式上映が19日に行われ、大盛況のうちに幕を閉じた。

製作総指揮のロバート・レッドフォードが長年温めてきた企画を、「セントラル・ステーション」のウォルター・サレスが監督。主演は今世界で最も熱い注目を集める「アモーレス・ペロス」「天国の口、終りの楽園」のガエル・ガルシア・ベルナル。
本作は、20世紀を代表する革命家チェ・ゲバラがまだ名もなき医大生だった頃、親友のアルベルト・グラナードとラテンアメリカを8ヶ月をかけて1万キロ以上縦断した回想記に基づいた物語。

革命家の顔とは全く異なる若き日のゲバラの知られざる素顔を描き出すロード・ムービーの傑作。全編にわたる壮大な南米の景色と、「グランツーリズモ」という言葉の原点になった旅の映画化、ということで世界中の映画人が熱い注目を寄せる話題作だ。

今回の上映にあたり、ウォルター・サレス監督、主演のガエル・ガルシア・ベルナルと親友役のロドリゴ・デ・ラ・セルナ、ゲバラの恋人チチーナ役のミア・マエストロに加えて、当時一緒に旅をしたアルベルト・グラナード本人(82歳)も駆けつけ、更なる話題を振りまいた。

日本では10月に恵比寿ガーデンシネマほかにて全国ロードショーが決定している。

□作品紹介
モーターサイクル・ダイアリーズ