篠崎誠監督は「ちょっと時差ボケで」と言いながら取材部屋に入ってきた。目下、イランでお年寄りのドキュメンタリーを準備中の監督は2日前に同地から日本へと戻り、「犬と歩けば チロリとタムラ」の上映当日に夕張入り。慌しいスケジュールの中の取材で疲れを見せず、本作について語ってくれた。「実は本作が初めての依頼もの。これまでは自分で脚本を書いていたんですが、そればかりだと自己モードに陥りがちなんですよね。何か別の接点を探していたところでこの話が来ました」という。お笑いセンスならの勘の良さを見せたココリコの田中直樹、本作が遺作となった青木富夫のこと、現場スタッフを実際に和ませたセラピードッグのこと、従来とはちょっと視点の変わった篠崎監督インタビューでした。(取材:寺島万里子)

□作品紹介
犬と歩けば〜チロリとタムラ