ゆうばりファンタのオフシアター部門でブランプリを得た『どんてん生活』から昨年公開された『ばかのハコ船』が国内・国外を問わず映画ファンに熱狂的に支持され、日本のカウリスマキやらジャームッシュとまで評される若手監督・山下敦弘の最新作『リアリズムの宿』がシブヤ・シネマ・ソサエティにて本日(4/17)公開初日を迎えた。
 山下監督独特のオフビート・コメディと原作であるつげ義春の世界の融合、そしてくるりが音楽を担当することでも話題となっている。出演は、デビュー作から山下作品に続投する山本浩司、劇団「阿佐ヶ谷スパイダース」主宰の長塚圭史、そしてデビュー作『萌の朱雀』で高く評価された尾野真千子。このドリカム状態男女3人の鳥取の温泉街を舞台としたせつなく、そしてくすりと笑えるロードムービーとなっている。
 初日の舞台挨拶には、山下監督、山本浩司、尾野真千子の3人が登場。「つげさんというすごい方の原作で、オリジナルな部分を出したて遊ばせてもらった。自由に作れた青春映画です。」と監督。「今までで一番リラックスして演技のできた作品です。一番満足している演技は、怒りながらスパゲッティを食べるシーンです。そこを見てほしいですね。」と山本さん。「私は自分モードに入りやすく、他の人は私が何言ってるかわからないってことがあるんですが、そんな時、私の言葉を拾ってみんなに翻訳してくれたのが長塚さんです。」と尾野さん。この舞台挨拶の様子は動画メニューをクリック!
(綿野)

シブヤ・シネマ・ソサエティでは監督、出演者によるトークイベントが予定されています。是非ご覧ください!
●4/23(土)21:00〜 山下敦弘監督×尾野真千子
●4/30(土)21:00〜 山下敦弘監督×山本浩司×山本剛史
●5/14(土)21:00〜 長塚圭史×中山祐一朗(阿佐ヶ谷スパイダース)

□作品紹介
リアリズムの宿