17歳で「りんご」を初監督し、デビューを飾った姉・サミラ・マフマルバフ。そして次回作の「ブラックボード 背負う人」はカンヌ映画祭で審査員を受賞し、父・モフセン・マフマルバフも、「キシュ島の物語」「カンダハール」でカンヌ国際映画祭で話題に、そんな映画大好き一家に、姉よりも若く13歳でドキュメンタリー作品「ハナのアフガンノート」を妹・ハナ・マフマルバフは初監督し、ベネチア国際映画祭に出品、史上最年少監督となった。
そんな現在、24歳と15歳の姉妹監督が来日し、都内で会見を開いた。
 サミラは今回、新作「午後の五時」で、タリバン政権崩壊後のアフガニスタンで大統領になりたいという女性の姿を追いかけ、ハナは同映画のメーキング作った。
 そんな二人が、隣の国であるアフガニスタンについて語った。サミラは「11’09”01/セプテンバー11(イレブン)」にも監督として参加しており、9・11テロの前から、アフガニスタンだけでなく女性の解放について語り、ハナも「テレビなどは10歳になるまで観なかったので、アフガニスタンことは、最近になっていろいろ知った。もっとアフガニスタンの現状を知って語ってほしい」と熱く語った。
マフマルバフ一家は、映画大好きで、妻のマルズィエ・メシュキニも監督であり、長男のメイサン・マフマルバフも撮影監督として参加しているくらい映画一家である。
サミラの「午後の五時」は6月公開、ハナの「ハナのアフガンノート」は5月に公開される。

□作品紹介
午後の五時
ハナのアフガンノート