昨年、『猟奇的な彼女』が日本でも大ヒットしたクァク・ジェヨン監督の最新作、『ラブストーリー』はコメディ路線の前作とはうって変わる、韓国200万人が号泣したという究極の愛の物語である。恋に悩む主人公が、35年前の、彼女の母親の若い時に書かれた手紙と日記をある日みつける。今の自分と同じように恋に悩む母の姿と主人公の姿が重なっていく。そして母がかなえられなかった恋の真実が、現在主人公である娘の恋に奇蹟を起こすという感動のエンディングが韓国の多くの人々の心をつかんだという。

公開初日である1月24日、シャンテ シネでクァク・ジェヨン監督が舞台挨拶を行った。
クァク・ジェヨン「この映画のシナリオは97年に書いたもので、本当は書きあがってすぐ撮影したかったんですが、なかなか条件が合わず持ち越されていたんです。『猟奇的な彼女』を撮影した後、自分の中にあった胸の高鳴りを思い出し、やっとこの映画の撮影に入ることになりました。」

クァク「主演のソン・イェジンさんは、韓国では古典的なイメージのある女優さんです。はじめ母と娘は別々の女優さんに演じてもらおうと思っていましたが、35年前の手紙と日記を読んだ娘が思い描く当時の母、ということですし、叶えられなかった母の恋を娘が叶える点でも、母と娘を一人二役で演じていただきました。」

ソン・イェジンはその姿が評価され、2003年大鐘賞(韓国アカデミー賞)新人女優賞を受賞している。最後にクァク監督からメッセージを・・・

「頭じゃなく心でする恋愛が私の理想です。お客さんにこんな恋愛がしたいと思ってもらいたいですね。まわりの人たちと色んな愛の形について語ってください。」

(綿野かおり)

☆『ラブストーリー』はシャンテシネ、シネマスクエアとうきゅう他全国公開中!!