ちょっと暴走気味の『1980』(いちきゅうはちまる)初日舞台挨拶
演劇界からフレッシュ監督が誕生した、演出家であるケラリーノ・サンドロヴィッチが初めてメガホンを握り今までに誰も撮ったことのない新鮮な映画が誕生した。
1980年の東京で暮らす三姉妹を中心に描き、全編1980年代のテイストで、テクノポップミュージックに乗ってファンタジーな作品に仕上がっている。
初日舞台挨拶には、監督のケラリーノ・サンドロヴィッチ、主演の三姉妹であるともさかりえ、蒼井優、そしてビデオコメントで犬山イヌコらが挨拶を行った。
ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督は「ほんとうに面白い映画なので、一人で4回は見てほしいし、面白かったらお友達にも口コミで広げていって欲しい」と切々と語っていた。
パンフレットのインタビュー原稿には、今思うと恥ずかしいくらい可笑しなコメントをしていると、蒼井優さん、ともさかりえさん、お二人とも同じ高校の出身であることから撮影中には、ローカルな話題でなかなかその場についていけなかったと監督。
また、ラストシーンが撮影最終日で、出演者が出演する撮影シーンが終わると帰ってしまい、だんだんと撮影が終わるにつれて人が少なくなっていくのが寂しいと。舞台と違って映画は、最後は人ではなく物撮り(小道具などを撮影する)になり、最後は音声が不要になるとスタッフも減っていく、寂しくってっと初監督ということで監督もいろんな体験をしたようです。
最近は、自分の作品を客観的にとらえることができるようになり、面白い映画を撮ったと感じたそうです。
初監督で、初日舞台挨拶とあって緊張して暴走気味のケラリーノ・サンドロヴィッチの挨拶は実にコミカルで映画の面白さを表しているような雰囲気を出してくれたようだ。
映画は、来年1月いっぱいテアトル新宿でロードショー公開される。
これは、実に新鮮に感じることのできるコメディ作品。
(Yasuhiro Togawa)
□作品紹介
1980