企画から完成まで5年間、日韓中300名のスタッフを動員し、中国大陸1万キロに及ぶオールロケーションで製作された『MUSA』。本作は、”600年前、明の策略により流刑にあって、消息を絶った高麗の使節団”という史実に、”彼らは明が敵対する元軍から明の姫を助けたことで、元軍と激しい戦いを繰り広げることになった”という大胆な脚色がほどこされて誕生したスペクタル・ロマンである。この作品で、奴隷でありながら槍の名手のヨソルを演じたチョン・ウソンが、女性限定試写会の舞台挨拶に登場した。
女性ばかりでうめつくされた会場を目にして、「緊張しています」というチョン・ウソン。好みの女性のタイプについて聞かれると思わず考え込んでしまったが、「自分を理解して、配慮してくれる女性であればいいです」と答えると、会場からは拍手が。そして「私が演じたヨソルは、敵国の姫を守るために命を捧げます。でも私自身は残念なことに、これほど一人の女性を深く愛したことはありません」と付け加えると、会場の女性たちからは「ほぉ〜っ」とため息がもれた。
彼が演じたヨソルは槍の名手であったが、そのことについて聞かれると「槍は4ヶ月ぐらい練習しました。でも撮影中に、槍を投げたらかつらまで飛んでしまい、とても恥ずかしかったです」と答え、劇中の寡黙でクールな役柄からは想像がつかない楽しいエピソードを披露、会場の笑いを誘っていた。
最後に花束プレゼンテーターとして、グラビアアイドルの六條華が登場。
「とても素晴らしい映画です。見所満載です!」と映画のアピールに一役買っていた。
『MUSA』は、12月<<正月>>シネマスクエアとうきゅう他全国順次ロードショー。
(Mika Saiga)
□作品紹介
MUSA—武士—インターナショナルバージョン