ル・マン24時間レースを目指す男たちと一人の女のスペクタクル・レーシング・アクションを描いた『ミシェル・ヴァイヨン』。リアリティーを追求した本作は、なんと02年の6月に開催されたル・マンのレースに2台の車を送り込み、撮影が決行された。そんなダイナミックな超大作の製作・脚本に名を連ねるリュック・ベッソンをはじめ、監督のルイ=パスカル・クヴレア、同名コミックの原作者の一人のフィリップ・グラント(父のジャン・グラトンと共同執筆)、製作のピエランジュ・ル・ポギャム、主演のサガモール・ステヴナン他、ピーター・ヤングブラッド・ヒルズ、フィリップ・バスらが、第16回東京国際映画祭での”ワールドプレミア(世界初公開)”を受けて、来日、記念記者会見が開催された。

リュック・ベッソン(製作・脚本):
私の世代、男の子は皆、「ミシェル・ヴァイヨン」を読んで育った。これぞ、私のルーツ。私が「ミシェル・ヴァイヨン」ファンクラブの部長です。

フィリップ・グラント(原作者):
1957年に父が連載をスタートさせた「ミシェル・ヴァイヨン」が、映画化されることになり、その脚本をリュック・ベッソンが書くと聞いて、父と二人で喜びました。そして映画化された「ミシェル・ヴァイヨン」を見て、感動しました。素晴らしい出来栄えです。

サガモール・ステヴナン(ミシェル・ヴァイヨン役)
ミシェルの役をもらってから、ル・マンが開催されるまで時間がありませんでした。すぐにトレーニングを開始したけど、撮影はあっという間に終わってしまって。いまだ感動覚めやらずという状態です。

ピーター・ヤングブラッド・ヒルズ(スティーヴ・ウォーソン役)
キスシーンはとてもエキサイティングしたけど、それよりも聞いて欲しい話がある。この作品の撮影中に不思議な出来事があったんだ。プロのレース・ドライバーの運転する車で山の中を走っていた。すると突然車のコントロールがきかなくなった。一体なにが起こったと思う?なんとタイヤの一つがどこかにいってしまったんだよ!スタッフが一生懸命探したけど、見つからなくて。あのタイヤはどこにいってしまったんだろう??

フィリップ・バス(ジャン=ピエール・ヴァイヨン役)
コミックを読んで役作りをしていた。でも出来上がった脚本を読んだら、僕が演じるジャン=ピエール・ヴァイヨンというキャラクターが、自分が思っていたよりも自分にぴったりのキャラクターだったから、この役を演じることに手応えを感じたよ。

ピエランジュ・ル・ポギャム(製作)
実際のル・マンで撮影するということは、大変なことだ。ただごとではない。でもよりリアルさを出すために必要なことだったんだ。だから2台の車の参戦を決定した。レースも本物であれば、メカもドライバーも全て本物なんだよ。

ルイ=パスカル・クヴレア(監督)
この作品は、実際のル・マンのレースで撮影された。本物のレースで撮影するということは、ワンテイクしかチャンスがないということ。これは非常にパワーを使った。まるで自分がレースで走っているぐらいパワーを使ったよ。

映画の苦労話からリアルな映像にかけるスタッフの熱い意気込みが伝わった本日の記者会見。東京国際映画祭でのワールドプレミアを経て、『ミシェル・ヴァイヨン』は2003年12月20日より日比谷映画ほか東宝系全国ロードショー公開となる。(Mika Saiga)

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