このシリーズをオーチャード・ホールで観なければ、東京国際映画祭ではない!…なんて熱心なファンも少なくない“ゴジラ”シリーズの最新作が、今年も特別招待作品として11月3日に上映された。シリーズ49周年作品となる最新第27作『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』は、昨年の特別招待作品として上映された『ゴジラ×メカゴジラ』の設定を受け継いだ正統な続編作品で、ゴジラ、その骨格から作られた機龍・メカゴジラ、そしてインファント島の守護神モスラの3大怪獣が、東京を舞台に壮絶な戦いを繰り広げる巨編だ。
 シリーズ上映時恒例の舞台挨拶も、今回は10名のスタッフ、キャストと今映画祭でも最多ゲストが登壇し、華やかなお祭り気分を盛り上げる。その面子は今作の主人公である機龍の整備員・中條義人役を演じた金子昇、機龍のパイロット秋葉恭介、インファント島の小美人をフレッシュに演じている長澤まさみ、大塚ちひろは今作が初登場。そして前作からの続投組として、機龍隊隊長役の高杉亘、五十嵐総理大臣役の中尾彬。シリーズの顔ともいうべき、手塚昌明監督と富山省吾プロデューサー。さらに、復活『ゴジラ』以来19年ぶりの登場となるのが、初代『モスラ』で演じた中條博士をその43年後として再び演じた小泉博と、特殊技術担当の浅田英一。二人の歴史に裏打ちされた挨拶は、古くからのファンを感激させた。
 そして忘れてならないのが、10人にプラスの2匹。そう、ゴジラとメカゴジラだ。49歳の誕生日ということで、蝶ネクタイを締め登場したゴジラは、実は映画祭ゲストは既に10回目の大ベテラン。今回も、放射能火焔を吹きまくるサービスぶりでメカゴジラともどもファンの歓声を集めた。
 なお、『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』は2003年12月13日より全国東宝洋画系にてお正月ロードショー!
(宮田晴夫)

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