下町浅草を舞台にデコトラ(デコレーショントラックの意)の鷲の異名を持つ主人公を中心に、人情をベースに笑いと涙の物語をスピーディーに展開する『デコトラの鷲』が公開初日を迎えた。主人公・鷲一郎を演じる哀川翔の主演99作目という記念すべき作品だ。舞台挨拶には、哀川翔はもちろん、アメリカから来日し人力車を引くアルバイトをしながら父親を探す健気なヒロインを演じたこずえ鈴、哀川翔とは「借王」シリーズでもおなじみの香月秀之監督が登場。

哀川翔「香月監督とは何度も組んで映画をつくっていますが、今回『コメディは大丈夫?』と聞かれたので、『いたって真面目に取り組みますので、思う存分哀川翔という男を使ってやって下さい。』と答えました。柳沢慎吾さん、ルー大柴さんなどなどツワモノ揃いのキャスト陣で現場はものすごいテンションでした。コメディですけど、僕の演じている鷲一郎本人はいたって大真面目なんですけどね。笑うところはお隣を気にせずに大笑いしてください!」

こずえ鈴「初めて映画に出たし、お芝居をするのも初めてだったけど、何をするのも楽しかったです。出来上がったのをみたらすごく面白かったので、やってよかったなぁ〜と思っています。(重たい人力車を担いで)おすもうさんを引くシーンでは後ろでスタッフに押してもらいました。人力車は慣れると持ち上げるコツがだんだんわかってくるんですよ。」

香月秀之監督「理屈ぬきでワイワイ映画館で楽しんでもらえればうれしいです。」

舞台挨拶中は会場からものすごい哀川翔コール&カメラのフラッシュの嵐だったことはいうまでもありません。哀川翔主演は来年公開予定の三池崇史監督『ゼブラーマン』でいよいよ100作目を迎える。ファンはまず『デコトラの鷲』で盛り上がっておこう!
(綿野)

☆『デコトラの鷲』は池袋シネマサンシャイン、天六ホクテンザ1にて公開中!