2004年GWでの公開と発表された紀里谷和明監督『CASSHERN』の記者会見が都内で行われた。7月にクランクインし、9月5日にクランクアップしたばかりで、出演者がほぼ勢ぞろいした。
原作はタツノコプロダクションが1973年に発表したTVシリーズのアニメーション『新造人間キャシャーン』。公害や戦争で騒がれた時代に反映して作られたアニメーション作品で、この作品に影響をうけた人は多い、監督である紀里谷和明さんも会見で「海外では、人気コミックのキャラクターを主人公とした映画が作られる中、日本ではなかなか実現していない状況で、2年前から企画を考えていた作品です。そしていつの時代でも変わらないと思うことがあって、どこかで戦争、戦いが絶えず行われていると思います。それがなぜ起きるのか。普遍的なことなのですが、自分の中ではこの作品のベースをシェイクスピアの「ハムレット」をベースにしたのですが、そのシェイクスピアも普遍的なテーマを形を変えて作ってきていますので、テーマである”人はなぜ戦うのか?”にしました。」

キャシャーン・東鉄也役:伊勢谷友介「監督とは仲良くさせていただいており、写真に関しては、いろいろと教えていただき、今回映画を撮影するとあって、なにか協力できればと思っていたときに役をいただき、撮影は大変でしたが、ここまでやってこれたというのが今の気持ちです。」
上月ルナ役:麻生久美子「この作品は知らなかったのですが、全編CGを使って撮影するという部分などに引かれて参加させていただきました。完成が楽しみです。」
ほか、ブライ役に唐沢寿明、東博士役に寺尾聰、東ミドリ役に樋口可南子、など。

シナリオの執筆にも10稿にもおよび改訂され、ビデオコンテも製作、撮影中での修正を加えたというほど意気込みが伺える作品。出演された方だれもが、早く完成を楽しみにしているという声を聞くだけでも期待される作品である。
単なるアニメーション作品の実写化、日本ではアニメーションを超えるような作品はあまりないが、
現在製作されているアニメの実写化作品の中で、いち早く気になる作品になること間違いないだろう。これから半年かけてCGと編集が行われ、来春完成する。

『新造人間キャシャーン』シノプス
悪化した地球環境に対応した公害処理アンドロイドを開発したが、不慮の事故でアンドロイドBK1号は、自我に目覚めブライキングボスと名乗り人類征服を企てる。公害処理アンドロイドを開発した東博士は、息子・鉄也とともにアンドロイド軍団を倒すめた、鉄也自ら半アンドロイドへの改造し、ネオロイド“新造人間キャシャーン”として戦うことを決意する。

2004年GW全国松竹・東急系にてロードショー公開!

□作品公式サイト
http://www.casshern.com/
□紀里谷和明公式サイト:KIRIYA.COM
http://www.kiriya.com/