京極夏彦『巷説百物語』シリーズがアニメ化!10月よりオンエア開始される人気小
説『巷説百物語』のアフレコが都内で行われた。

 舞台は江戸時代。京極版「必殺仕事人」とも言える主人公・又市たちが、悪党どもを
相手に普通方法ではない手法で事件を解決していくミステリードラマ。すでに本作品の
ファンが多く、放映前から話題を呼んでいる。
 アフレコには、又市役に中尾隆聖、おぎん役に小林沙苗、長耳役に若本規夫、山岡百
介役に、関俊彦、白庵・黒庵役に、野沢雅子、蔦屋役に大竹宏といったベテラン声優陣
がキャスティングされた。アフレコの感想を聞いてみた。

又市役:中尾隆聖「本を頂いて読んだ時から、又市をやりたいと思っていました。やっと役に慣れてきたのにあと2話で終わってしまうのが残念ですね。あと台詞がすごくいいよね。こんないい台詞言えるのは声優としてうれしいな。ただ、京極さんが書いた素晴らしい活字をどうやって声にしたときに同じように伝えられるかっていうのが難しいところですね。」
おぎん役:小林沙苗「このキャストに私がいていいの?という感じです。作品の魅力は絵も素晴らしいですが、なんといっても台詞に痺れるんですよ!私の知らない日本語だとか、こんなにキレイな日本語があったんだ、と思うような台詞なんですよ。それをベテランの中尾さんたちが演じると本当にカッコいいです。」
長耳役:若本規夫「画面がとても怖いんです!けどそれにひきづられないよう僕自身は明るいタッチで演じるようにしてました。長耳らしい台詞廻しだとかには機をつけました。」
山岡百介役:関俊彦「百物語だから僕の役も”ひゃくすけ”って読むのかと思ってたら”ももすけ”という大変可愛らしい名前でした(笑)。京極さんの本には”京極読み”とか”京極漢字”っていう独特のものがあると思うんです。(編注:「見とれてる」を「見惚れてる」と表現する等)これを機に京極夏彦さんの作品を色々読んだんですが、妖怪って今改めてみるとすごく面白いですね!こんな面白い作品に自分が参加できてとてもうれしいです。」
白庵・黒庵役:野沢雅子「双子の妖怪ばあさんを二役やらせていただきました。顔は怖いけど彼女たちはとっても愛すべきキャラクターなんですよ!あっ!美女に化けるシーンもあるんです。ここはほっとするひとときになってます。作品のタッチが水木しげるさんに似てるなーと思ったら、京極さんはすごく水木さんがお好きだときいて納得しました。」
蔦屋役:大竹宏「私の演じた蔦屋ははじめの1,2回でてきたと思ったら最後にまた出てくる役であまり出番はなかったんです。大変おどろおどろしい内容ですが彼自身が妖怪みたいだったので大変楽しんでやらせていただきました。」

脚本には映画「富江」シリーズの藤岡美暢氏、「リング」シリーズや「女優霊」の高橋洋氏、「スチームボーイ」「千年女優」の村井さだゆき氏といった豪華なスタッフが参加しているとあって、アニメファンだけではなく、映画ファンにも十分楽しめる内容になること間違いなし!
放送は、中部日本放送ほかでオンエア予定。詳しくは、公式サイトをチェック!

©京極夏彦/TMS・東宝・CBC・RKB・RCC

□作品公式サイト
http://www.tms-e.com/on_air/kousetsu/index.html