間もなく公開の北野武監督『座頭市』。それに先立ちサントラが本日発売され、HMV渋谷にて記念イベントが行われた。ゲストは『座頭市』音楽担当・ムーンライダースの鈴木慶一氏と、作中で見事なタップダンスを見せているTHE STRIPESのHIDEBOH氏。鈴木氏は今回が北野監督との初コラボレーションで、「監督の言葉からイメージを考え、作っては違う、作っては違うの作業だった。」「すごくリズムが重要であるというイメージがあったから、それを大事にした」と語った。一方、“踊る農民”として作品に出演しているHIDEBOH氏は、北野監督のタップの師匠でもある。「最初はどういう風にタップを入れるんだろう?と思いましたが、監督がぼくらのリズムパフォーマンスを楽器として捉えてくれたので、とてもやりやすかったです」と話した。
 会場では作品中のタップ・シーンが大画面に流され、HIDEBOH氏も生タップを披露。響き渡るその音に会場は酔いしれていた。そんなHIDEBOH氏を見ながら、鈴木氏が小刻みに足を動かす場面も。実は、若い頃に少しタップをやっていたという鈴木氏。ぜひやってみせて欲しいと声がかかるが、「いやあ、無理ですね(笑)」と切り返し、残念ながら鈴木版生タップは見ることができなかった。
 また、『座頭市』の見所については、鈴木氏は「出血量(笑)。そして、座頭市がとにかく強くて、その爽快感を感じて欲しい」、HIDEBOH氏は「全体を通して、リズムを感じて欲しい。監督の斬り合いにもリズムがある」と、それぞれが感じている『座頭市』の魅力を語った。