2001年夏、ひとりの女性がハリウッドの歴史を変えた。英国貴族の令嬢にして、危険に満ちた冒険に生きるトレジャー・ハンター、ララ・クロフト。女性が主人公の作品で歴代NO.1のオープニング記録を樹立し、全世界で3億ドルの興収をあげた『トゥームレイダー』で颯爽とスクリーンに登場した彼女は、21世紀という時代の鼓動から生まれた映画史上初の女性アクション・ヒーローだ。そのララが、2年ぶりに私たちの前に姿を現す。もっと強く、もっとセクシーに、もっと過激に!『トゥームレイダー2』日本公開に先駆け、前作に引き続き主演をつとめる主演のアンジェリーナ・ジョリーとヤン・デ・ボン監督の来日記者会見が、パークハイアット東京にて行われた。前作『トゥームレイダー』はアンジェリーナ・ジョリーにとって大きく人生を変えた映画だった。舞台となったカンボジアを訪れたジョリーはなんとそこをいたく気に入り博愛精神に目覚め、ついには国連の親善大使をつとめるきっかけにもなったからだ。そして今回、母となったアンジェリーナは『トゥームレイダー2』でどんな飛躍をみせるのだろうか。

ーーー『トゥームレイダー』はハードなアクションがみどころでありますが、母になった今、今回の撮影でそうしたことをするのはどうでしたか?
アンジェリーナ「母親になったことで私の人生はまた大きく変わりました。もちろん注意深くなった部分はあるけれど、この作品に関しては子供が大きくなったときに観て、母親を誇りに思えるような出来上がりにしたいと思ってがんばっちゃったわ。」

−−−前回訪れたカンボジアのように、今回撮影で訪れて思い出の場所になったところは?
アンジェリーナ「カンボジアという国は私にとって特別な国になり、今では故郷のように思ってます。今回はアフリカでロケをしました。アフリカのある部族の方たちに出演してもらっているますが、彼らは映画というものを全く知らなかったんです。あっちに悪人が出てくるから怖がる振りをしてと演出するんですが、ないものに「振りをする」なんて彼らは理解できないんです。私たちがそうやっていることに彼らは馬鹿みたいに思えるという、お互いの文化の違いに笑いが起こりました。」
ヤン「僕にとってもアフリカは印象的でした。地元では”神々の山”と呼ばれるとても標高の高い山の頂上で撮影をしましたが、天候が急にかわりいそいで下山しなけらばならなかった。急激に気温が下がるなかスタッフはそこにいなければならなかったけど、一緒にいた土地の方々がキャンプファイヤーの起こし方を教えてくれたり、我々が安全に過ごせるように色んなアドバイスをしてくれました。」

−−−ズバリ今回のみどころは?
ヤン「世界で三番目に高い香港のビルから登場人物たちが飛び降りるところです。このシーンは決してCGを使ってません。すべて実写で、シルクのパラシュートを用いていて彼らは本当に香港の上空を飛んだのです。そして動いているボートに着陸するまで実際にこなしているわけです。」

−−−アンジェリーナさんが実際に演じたアクションで一番エキサイティングだったのは?
アンジェリーナ「崖からさかさまになって落ちるシーンですね!あと難しかったのは周りから攻撃されライフルを扱いつつ横座りで馬に乗るシーンね。」

−−−ヤン・デ・ボン監督はアンジェリーナのアクションはどこが一番素晴らしかったですか?
「さすがだと思ったのは、彼女も言ってたけどロープにつかまってさかさまに落ちるシーンだね。5日間も撮影にかかったよ。映画の中と同じスピードで実際に落ちているんだ。人間が長時間あのような姿勢でいることは、僕には100万年かかっても無理だろう。彼女は素晴らしいよ。本当に気分が悪くなっても演技もするわけですからね。相手役のジェラルドは方向感覚を失うから落ちながら何度もララを殺してしまったんですよ。(笑)」

☆『トゥームレイダー2』は9月20日より日劇1にてロードショー!!

■作品紹介
トゥームレイダー2

■公式ページ
トゥームレイダー2

(綿野かおり)