社会に対する理由のない苛立ちと衝動を描いたデヴュー作『ポルノスター』から『アンチェイン』、昨年の大ヒット作『青い春』と、常に魂を揺さぶる作品を作りつづけている豊田利晃監督の集大成ともいえる新作が『ナイン・ソウルズ』である。脱走を試みた9人の男たちがさまざまな思いを抱えつつ、一台のバンに同乗し、大金が隠されているという富士のふもとの小学校を目指す。初日の舞台挨拶には9人の脱走犯を演じた原田芳雄、松田龍平、千原浩史、鬼丸、板尾創路、KEE、マメ山田、鈴木卓爾、大楽源太がずらり勢ぞろい。徹夜組も出て朝九時半にはすでに劇場前に400人が並んでいたというほどの大盛況の会場は9人の登場に大きな歓声を揚げた。

☆『ナイン・ソウルズ』はテアトル新宿にて”魂”のロードショー!!

◇作品紹介『ナイン・ソウルズ』
◇公式頁『ナインソウルズ』

(綿野かおり)