今年で16回目を迎える東京国際映画祭の記者会見が開かれ、今回新しくゼネラル・プロデューサーに就任した角川歴彦氏から今年の開催についての発表がされた。
オープニング作品は、向田邦子の最高傑作を大竹しのぶ、黒木瞳、深津絵里、深田恭子という4女優の華やかな共演である日本映画の正統ともいうべき作品『阿修羅のごとく』、クロージングは『モンスターズ・インク』などのヒットを生んできたピクサーが今度は魚たちの世界を舞台にした『ファインディング・ニモ』が選ばれた。他に現段階で決定してるのは特別招待作として、ニコール・キッドマン製作総指揮メグ・ライアンが妖艶な女教師という新境地に挑戦している『イン・ザ・カット』(ジェーン・カンピオン監督『ピアノ・レッスン』)、ベルリンの壁崩壊を舞台にした青年とその母親のドイツで大ヒットの感動作『グッバイ、レーニン!』、渡部篤郎主演オール上海ロケのラブストーリー『最後の恋、初めての恋』、ブラピやキャサリン=ゼタ・ジョーンズ、ミシェル・ファイファーといった豪華キャストを声優にむかえたアドベンチャー・アニメーション『シンドバッド 7つの海の伝説』、アンジェリーナ・ジョリー主演壮大な愛の叙事詩『すべては愛のために』、今年のカンヌでも大いに話題をさらった三池崇史監督の最新作柴咲コウ主演ホラー『着信アリ』、世界の巨匠15人による”時間”をテーマにした短編映画の決定版『10ミニッツ・オールダー』、スティーブン・ソダーバーグがハリウッドを舞台に7人の男女の複雑な関係を描く『フル・フロンタル』が決定している。その他に、コンペティション部門、アジアの風部門などの企画が予定されている。期間中には、東京ファンタスティック映画祭2003(今年はパンテオンから新宿ミラノ座に会場を移す。)、東京国際女性映画祭、中平康レトロスペクティヴ、フェデリコ・フェリーニ映画祭など、さまざまな映画祭とも連動して国際的なイベントとして盛り上げていくという。

☆第16回東京国際映画祭は11月1日から11月9日まで渋谷Bunkamuraほか渋谷地区劇場・ホ−ルにて開催!