ファンからの熱いラブコールに応えて、前作『T2』から12年の歳月を経てよみがえったご存知アーノルド・シュワルツネッガー主演の『ターミネ—ター3』。前回少年だったジョン・コナーも青年に成長し登場、そしてターミネ—ターより更に性能が上の最強のマシン女ターミネ—ターも新たな悪役として活躍する。今回来日したのは、シュワちゃんとその女ターミネ—ターT−Xを演じた元モデルのクリスタナ・ローケン。劇中のあのすさまじい殺人マシンっぷりを微塵も感じさせない素顔のクリスタナには、改めてこの映画に対する厳しいトレーニング、人間性を排除した難しい演技のほどがうかがわれる。

Q.12年ぶりにターミネ—ターを演じたご感想は?
A.シュワ「『T2』を公開した時に、是非続編が見たい!ということでファンの方からキャンペーンがおこるほどだったんだ。T3はいつか絶対つくりたいと思ってて楽しみにしていたんだ。過去1でも2でもターミネ—ターは革ジャンを着ているんだけど、今回現場で革ジャンを着た時、自分の中にターミネ—ターがよみがえってくるのがわかってとても興奮したね。革ジャンっていうのはターミネ—ター役にとってもそうだけど、自分個人にとっても”成功のシンボル”なんだ。」

Q.お気に入りのシーンは?
A.監督ジョナサン・モストゥ「僕にとってはすべてのシーンが自分の子供のようなもの。だから選んでしまうと子供を差別することになってしまうから選べないよ!(笑)」
クリスタナ「2週間かけて撮影したターミネ—ターと私が演じたT−Xのトイレでの大格闘シーンですね。」
シュワ「僕も彼女と一緒で、やっぱりトイレでの格闘シーンは自信がありますよ。あれは人間対人間の普通のバトルじゃなくて、マシンとマシンの闘いだから、2000ポンドの重さの物が暴れまわっているんだ。ただぶつかっただけでも壁は壊れるだろうし、当然床は抜けるだろう、とかそういうことを考えながらあのシーンをつくっていきました。あの破壊シーンは映画史上でも前代未聞の破壊っぷりでしょう。」

Q.クリスタナさんにお聞きしますが、シュワちゃんすらも負けてしまうあの女ターミネ—ターを演じるにあたってどんな役づくりをしたんですか?クリスタナさんの素顔はどういう女性なんですか?まさかあんなに怖くないですよね。
A.クリスタナ「あのシュワルツネッガ—と戦わなければならないし、ターミネ—ターは世界の映画ファンが見る作品です。その作品に出るのですからトレーニングはしっかりやりましたよ。体重も15ポンド増やしましたし、専門の栄養士にもついてもらいました。また人間じゃない役ということで感情の面でもマインドコーチという精神面の担当の人がついていました。ジョナサン監督は基本的に私にはとても自由にやらせていただきました。普段の私は乗馬、旅行などアドベンチャーによく出かけます。ハイキングも好きですしアウトドアの知識はひととおりもっているんですよ。」

Q.監督、今回のラストは続編を予感させるようなものでしたが、実はもう『ターミネ—ター4』のアイデアを考えていたりするんですか?
A.ジョナサン「うーん。『T2』公開後おこった観客からどうしても続編を求める声に応えて今回の作品は作られたけど、まだ『3』は公開していないし、観客からリクエストがあってはじめて続編が考えられるべきだと思っていますので、まだそういうアイデアはありませんよ。」

ついついファンとしては次回作を期待してしまいますが、監督としてはファンの反応次第というところみたいですね。それはともあれ『ターミネ—ター3』の復活をよろこび、劇場で更にパワーアップした映像を楽しみましょう!

☆『ターミネ—ター3』は7月12日(土)全国超拡大ロードショー!!

◇作品紹介『ターミネ—ター3』
◇公式頁『ターミネ—ター3』

(綿野かおり)