5発の銃弾、5人のKILLERS(殺し屋)。銃に拘る5人の監督の個性が激突するオムニバス・ガンアクション映画『KILLERS』が、6月14日初日を迎えた。アクションファンの若い男性を中心に熱気溢れる劇場では、初回上映終了後5人の監督と二人の美しきKILLERSが来場し、初日舞台挨拶が行われた。

きうちかずひろ(「Pay Off」監督)——皆さんのおかげで劇場用作品になれたことを、喜んでいます。とても短い作品なので、頭からケツまで全てが見所だと思ってますが、派手さは他の監督に任せてます。

大川俊道(「CANDY」監督)——1本目の木内さんと私の作品は面白いですから、3本・4本はちょっと我慢してもらって、最後にまた押井さんの面白い作品がまってますから宜しくお願いします(笑)。

辻本貴則(「パーフェクト・パートナー」監督)——我慢していただいてありがとうございます。こんなに沢山の方に観ていただけたということと、自主映画あがりなのでこれ以上のお客さんにまだまだ観ていただけるというのが信じられない気持ちです。見所はアクションがあって、ほのぼのしたところでまた殺伐としたアクションが入るというのが狙いでした。

河田秀二(「キラー・アイドル」監督)——本人の中では、お笑い担当みたいな感じなんですが、兎に角笑っていただきたいということと、ずうずうしくも主演デビューをしてしまいましたので、アクション・スターとしてのスタートを是非見てください(笑)。

押井守(「.50 Woman」監督)——オムニバス映画というのは、それぞれが考えていることが違いますので難しいのですが、出来上がったものを見たら、皆が普段と同じことをやっただけで、僕も同じになっちゃったんですけど、これはそれぞれに少しづつ違う菓子パンを5個食べた気分だなと。僕のは餡子も何も入ってない、ちょっとチーズの匂いがするかなって感じですが、様々な味を楽しんだ後パンの生地自体を味わうように、映画それ自体を楽しんでいただくつもりで作りました。

仁野唯(「.50 Woman」女スナイパー役)——もう、パンものすごい沢山食べちゃったんで、後の方は何の味かもわからなくなってしまったんですけど、今回すごく楽しい作品に参加させていただきまして、本当にありがとうございました。すごい主演男優とも共演させてもらって、音楽でも参加させていただいていい経験になりました。

桜井めぐみ(「CANDY」星野マヤ役)——私は大川さんの作品に何度か出させていただいて、今回はどういう風な演技で違う面を出していただけるのかが楽しみで、すごくいい作品になったと思いますので、楽しんで帰ってください。

ハードボイルドあり、コメディあり、ロードムービー風もありと、5本の作品はそれぞれの監督の個性をストレートに反映し、実にバラエティにとんだものに仕上がっているが、ガン・アクションへの熱き思いに満ち溢れているのは共通だ。そうした思いを代表し、最後は押井監督が、「現在ガン・アクションが風前の灯火となっている。ハリウッドでは当っているのに何故日本では出来ないのか?チャンバラが滅び、次にガンアクションが滅びてしまったら…という切迫した危機感からはじめ、結局遊んじゃったけど(苦笑)、そういう志に溢れた映画なので、二度三度と観ていただけると嬉しいです」と舞台挨拶を締めた。
なお、『KILLERS』はテアトル池袋にてロードショー公開中!また、21日の初回上映後には、きうち監督以下「Pay Off」のキャストが、22日の初回上映後には大川監督以下「CANDY」のキャストが総結集してのトークイベントも開催されるので、要チェックだ。
(宮田晴夫)

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『KILLERS/Pay Off』きうち組撮影現場レポート
『KILLERS/.50 Woman ハーフ・ウーマン』押井組撮影現場レポート
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