1967年から68年にかけて映画公開され、後の特撮界に大きな影響を与えることとなった伝説の特撮映画『吸血髑髏船』『吸血鬼ゴケミドロ』『昆虫大戦争』『宇宙怪獣ギララ』のニューテレシネ・デジタルリマスター修正版DVDの発売をきねんして、HMV渋谷でトークショー&サイン会が開催された。

『吸血鬼ゴケミドロ』で宇宙生物ゴケミドロに操られるテロリスト・寺岡屋久を演じた高英男さん、『ゴケミドロ』の特殊効果を監修、他にも『釈迦』『マグマ大使』『スペクトルマン』など数多くの特撮アニメ作品を手掛けたピー・プロダクションの代表である鷺巣富雄(うしおそうじ)さん、そして数多くの特撮映画やSF映画の特技監督として活躍している樋口真嗣さんの三人をゲストに招いてのトークイベントになりました。

「『ゴケミドロ』の冒頭で、空港のコクピットから出てくる時のあの真っ赤な異常な空の色を作ったのは、じつは大映の美術だった。松竹にはそういった美術をつくれる人がいなかった。」「高さんの額が割れてドロドロがでてくるシーンは、コンドームを使っているんですよ」など、鷺巣さんからは大変面白い制作秘話が語られた。かたや高さんは「80才になったゴケミドロでもなんでもまだまだやりたい!」と大変頼もしいお言葉が飛び出す等、お二人のとてもお元気な様子にファンは大喜び。

鷺巣「CGには森羅万象が可能で表現できないことはない、けれども特撮の手作り感、温かみがないから観客にも伝わってくるものがない。」
樋口「今の現場には特撮を自分達で工夫する時間がない。新しいことにチャレンジする機会が少ないので、ちょっと前だったらCGを使うことが一番贅沢な作り方だったけど、今は適材適所でCGと特撮を組み合わせて作るのが一番贅沢なことになっているんです。」

☆ただいまHMV全店で「HMV松竹特撮作品フェア」を5月31日まで開催中!『吸血髑髏船』『吸血鬼ゴケミドロ』『昆虫大戦争』『宇宙怪獣ギララ』のいずれか一枚を購入すると、ブルマァクのミニカードに使用された「宇宙大怪獣ギララ」のスチール写真を先着でプレゼント。さらにM1号製ミニソフビ「赤ちゃんギララ」が買える購入券もプレゼント!いずれもこのキャンペーンでしか入手できないマニア垂涎のアイテムです!!

(綿野かおり)