TVアニメとして放送され人気をはくした『ラーゼフォン』の劇場映画版として新生した『ラーゼフォン 多元変奏曲』がいよいよ公開初日を迎えた。初日舞台挨拶には、原作者で総監督をつとめた出渕裕、監督の京田知己、綾人役の下野紘、遥役の久川綾、玲香役の坂本真綾、音楽の橋本一子が登壇し作品に対する思い、製作時のエピソードなどを語った。通路すらも埋まってしまったほどの満員御礼の会場はゲストの登場にますます期待もヒートアップ!といった様子であった。

下野紘「とにかくなにもかにもが初めてだったもので、とにかく一生懸命やらなきゃという思いでいっぱいで、でもものすごく頑張ったので皆様に得るものあるものが出来たと思います。」
久川綾「とにかく遥は今回200%の充実度で、ちっちゃい遥からおばあちゃんまでを見ていただければと思います。」
坂本真綾「私もテレビシリーズを一生懸命見ていましたが、映画をみて『あー!そうだったのか!』とスッキリしたところがあります。エンディングがすごくいい感じなんです。」
橋本一子「私はテレビシリーズの時から担当しましたが、アニメの音楽っていうのは初めてだったんですよ。すべてが初めてだったのでとまどうことが多く、一年ぐらいはラーゼフォンにかかりっきりの生活でした。今回は声優もやらせていただいています。」
京田知己監督「テレビを見てくれている方々をある意味でいい裏切りにはなっていると思います。」
出渕裕総監督「テレビシリーズの編集版ではありますが、それとはかなり違った印象のものになっています。ラーゼフォンは最初テレビアニメでしたが、その後ゲームや小説などいろんなジャンルで作られて映画にもなってしまったんですが、そのジャンルごとの法則というかそのジャンルにあった楽しみ方で作られるのが一番いいと思います。劇場版なら劇場版の楽しみ方があると思うので、今回は僕は総監督というよりも監修程度で、ほんとに京田監督を中心としたスタッフの努力の賜物だと思います。」

☆『ラーゼフォン 多元変奏曲』はシネ・リ−ブル池袋、新宿ジョイシネマにて公開中!!

◇作品紹介『ラーゼフォン 多元変奏曲』
◇公式頁『ラーゼフォン 多元変奏曲』

(綿野かおり)