シネマ下北沢で公開されてから、回を重ねるごとにヒートアップした盛り上がりをみせている「帰ってきた刑事まつり」。毎週水曜と金曜の上映後にはトークイベントが行なわれいる。今回は『背徳美汁刑事』を監督された本田隆一さんと主演の女刑事を演じた中原翔子さん、森下能幸さん、塩田時敏さんをゲストに迎えてのイベントとなりました。

本田監督「『美汁刑事』はたぶんこの中で一番下品な作品です。この作品は出演していただいた方々に助けられたと思っています。」
とおっしゃっている本田監督でしたが、観客のアンケートの人気投票によると、なんと第二位に選ばれています!!

潮を吹く女刑事という奇想天外な原案は、なんと主演の中原翔子さんと友人でライターの大道さんの夜中のバカ話から生まれたそう。
中原さん「大道さんと『赤い橋のぬるい水』を見まして、潮吹きで面白いことができないかなぁ?潮吹きで人を殺す女の話なんてど〜お?、なんて夜中にバカ話してたんですよ。」(まさしく夜中にしか生まれないネタ!)

本田監督から今回の出演を依頼され、話し合ってるときに中原さんがこの潮吹きのアイデアを話したのが採用されたそう。そして、オチには”潮吹き女”に対抗できる人間を!と考えられ、遠藤憲一さんしかいない!!ということになったという。今回のイベントにはスケジュールの都合で参加できなかったその遠藤憲一さんからは中原翔子さんに託したお客さんへのメールが読まれました。

遠藤さんのメール
「京都で撮影のためトークショーに参加できなくて残念です。翔子ちゃんと愛しあう役だときいて現場に行ったら、俺も翔子ちゃんも全裸でオナニーの戦いをしていました。撮影が終わった後はそのためなんとも爽快な気分になってしまったのが悔しいです。」

話しは変わりまして、本日もっとも目を引いたのが「美汁刑事」そのままの姿の中原翔子さんの紫のスーツです。このスーツは監督が、刑事まつりの企画を引き受けまだ話も何も決まっていなかった時に、古着屋でみつけたもので「このスーツは買っておくべきだろう」と啓示をうけて購入されていたものだという。

その後、中原さんが遠藤さんに送るといって、携帯電話のデジカメで客席を撮影しだしたり、森下能幸さんが中原さんの紫のスーツを着たい!と言い出したり、撮影について質問された塩田時敏さんの「潮吹きの後にまた塩田が出てくるという・・・」というオヤジギャグも飛び出したり、終始なごやかなムードでトークは進み、見ているお客さんの方からも気軽に声がかかってしまう程の佳きムードでした。

◇公式頁「帰ってきた刑事まつり」
◇作品紹介「帰ってきた刑事まつり」

(綿野 かおり)