直木賞作家でサスペンスアクションに定評のある大沢在昌氏、彼がもっとも映画化を望む作品であり、彼本来のものとは一線を画すラブサスペンスとなっている『天使の牙』。

刑事を職業とする河野明日香は先輩で恋人の古芳との愛の成就もなしえぬまま殉職する。しかし、そこに恋の奇跡が生まれる。犯罪者君国の愛人はつみの身体を借りて命を取り戻りたのだ。しかし心があっても別人となってしまっては相手は気づかない。切ない恋を秘めて刑事アスカの捜査が始まった。手がかりは脳移植したはつみの身体の中の記憶だけ。脳移植という大胆なアイデアをモチーフにラブストーリーとサスペンスを融合した新しい映画が誕生した!

主演の古芳を演じるのは大沢たかお。そして犯罪者君国の愛人はつみであったが明日香の脳が移植されるヒロインは、ViVi専属モデルとしてカリスマ的人気を誇る佐田真由美が映画初出演。殉職しはつみの身体に脳を移植される明日香には黒谷友香。そしてあのレクター博士を凌ぐとも噂される圧倒的な悪役を演じるのはなんと萩原健一!そのほかの主なキャストには、西村雅彦、佐野史朗、永井大、嶋田久作、など豪華な俳優陣が勢ぞろい。

3月19日日活撮影所での撮影中に行われた記者会見では、出演者たちのこの映画に対する意気込みをうかがうことができた。

                                  
大沢たかお「1月の中旬にクランクインしましたが、とにかく素晴らしいエンターテイメントだと思います。撮影は日々驚くばかりで、キャストも尊敬している方々ばかりです。毎日現場に来るのが楽しみに感じています。」
黒谷友香「私はあとワンシーンなんですが、今回刑事役ということで拳銃の持ち方には気をつけました。とてもやりがいのある役ですので最後のワンシーンまで精一杯がんばりたいと思います。」
佐田真由美「演技をするのが初めてなので日々勉強という感じで、共演者の方々やまわりのスタッフたちに支えられてその中でがんばってやっていくことができています。アクションにも初挑戦したり、心の葛藤を表現したりなど大変なシーンがいっぱいですが、とても面白いと思うのでみなさん見てくださいね。」
佐野史朗「警視の役ということで、私自身もだいぶ年を重ねていますのでそういう偉い役もまわってくるようになるんだなーと思っています。警視総監役で西村雅彦さんがいらっしゃいまして、どっちが怪しいか合戦など映画のサブストーリーとして皆さんに楽しんでいただければうれしいです。」
豊原功輔「この映画のストーリーは謎が謎よぶミステリーですので、ここであまり役柄について話してしまうとネタバレしてしまいますので僕は言わないでおきます。二転三転していくストーリーが本当に楽しいですよ!」
永井大「非常に楽しい現場でした。好きなアクションをできましたし、少ない撮影日数しか参加してませんがとても充実していました。早く完成したものが見たいです。」
嶋田久作「ぼくは自分のシーンが一ヶ月前に終わってるので残りの日数皆さんがどう撮影されて完成するのが楽しみです。僕は萩原さん演じる君国の配下の役なのですが、萩原さんとご一緒するシーンがなかったんですよ。首領がどんなことしているかも知らずに配下を演じていたわけです。ですから早く完成したものが見たいです。」
萩原健一「徹底した悪ぶりを発揮したいと思います!あとエロスも発揮したので若い女性の方は楽しみにしていてください!少しでも多くの方にご覧いただきたいです。」
西村了監督「今回が初監督になるんですが、キャストもスタッフもみんな素晴らしい方ばかりでみなさんに支えられてここまで撮影がやってこれたと思っています。自分でもやっていてこんなに楽しいものはないと思います。必ず映画を面白いものにしますのでよろしくお願いします。」

★『天使の牙』は8月<夏休み>、渋谷東急ほか全国松竹・東急系にて公開!

(綿野 かおり)
         
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