『WATARIDORI』、それは“必ず戻ってくる”という約束の物語。撮影期間3年、世界20ヶ国を訪れ、100種類もの渡り鳥の旅物語を映画化。世界トップクラスのスタッフが、命がけで渡り鳥たちと共に地球全土を旅した。CGはいっさい使用せず、多くの危険と戦いながら人類が今だかつて目にしたことのない鳥たちの視点から、空、海、そして地球の姿を捉えた驚異と感動の映像である。
本国フランスでは280万人以上を動員し、国民的ヒットを記録した本作は、『ニュー・シネマ・パラダイス』の名優としても知られるジャック・ペランが総監督にあたり、映画というジャンルを超越した生き物たちのドラマを作り上げた。

来日したジャック・ペラン氏は作品についてこう語る。

「鳥達というのは現実の世界でも想像の世界でも非常に大きなインパクトを私達に与えてくれますし、自由のシンボルとしてもなじみのある存在です。今回渡り鳥をテーマに映画を撮りましたが、鳥を主人公としていながらも、そこには私たち人間に通じるものが投影されていると思います。
鳥たちはすべての拘束から解き放たれて、羽も、国境も、地球そのものを舞台にする存在です。人間は太古の昔から「自由になりたい」ということを望んできてます人間が欲する“自由”を美しく体現しているものが、まさに鳥なのです。
完成までに3年半から4年の歳月がかかっていて、鳥たちは約40カ国の上空を旅しました。それにしたがって、わたしたち撮影クルーも鳥について、行かない大陸はありませんでした。そのためには大変高度な技術が必要になってきます。渡り鳥には100近くもの種類がありそれぞれまったく違った飛び方をします。ですからその鳥の種類によって私達も撮影の仕方を変えていかねばなりませんでした。
鳥達と同じ視点で撮影するにあたって数々の問題がありましたが、それらをひとつひとつ解決し、撮影を可能にしていくこと、つまり鳥に果てしなく近づくこと、鳥と同じ風景を見ることが私達にとって大きなインパクトでした。今までに誰も得ることのできなかった経験だと思います。われわれ撮影スタッフは鳥たちだけを撮影するのではなく、鳥と同じように色んな姿の地球を見ることができたわけです。そして飛行中の鳥たちは、常に戦っていることを知りました。そういう鳥達の姿を通して、勇気とは何かを教えられた気がします。」

渡り鳥という“空の遊牧民たちの野生のオペラ”が、ジャック・ペラン総監督の驚異の映像により人間に翼を与えてくれる1時間39分!世界を鳥たちと一緒に地球を旅してみませんか?

「WATARIDORI」は4月5日よりテアトルタイムズスクエア、銀座テアトルシネマにてロードショー公開!

(綿野 かおり)

■作品紹介
『WATARIDORI』