『アレックス』来日記者会見。ロマンチックな映画にヴァンサンとモニカは、必要だった。
昨年のカンヌ国際映画祭では、話題を呼んだギャスパー・ノエ監督最新作『アレックス』。カンヌ映画祭後には、日本では昨年の東京国際ファンタスティック映画祭のクロージングとしてシークレット上映作品として、再び話題に、作品は賛否両論になった。
カンヌ映画祭同様に席を立った人もあわられ、衝撃的でかつリアルなシーンの数々に罵声が飛び交った。
主演は、監督が熱望したと言われるヴァンサン・カッセルとモニカ・ベルッチのご夫妻。
モニカは、身体を張って演じた壮絶なレイプ・シーンもすごいが、時間をさかのぼる演出と俳優たちの体当たりの演技など、語り尽くせない話題が多い。今回で6回目の来日になるヴァンサン・カッセルと、4回目の来日(いや、もっと来日している日本通)のギャスパー・ノエ監督が会見を行った。
会見の内容は、やはりこの作品に出演するにあたり、引き受けた理由や、主人公の“アレックス”という名前の理由。キューブリックの「時計じかけのオレンジ」との関連は?など興味深い内容ばかり。
キューブリックとの関係には、ギャスパー・ノエ監督は、きっぱりと否定し、あそこまで長い凄惨なレイプ・シーンは、リアルに見せたかったという理由で、レイプは、残酷であるということをはっきりと見せたかったための演出など、語っている。
新作撮影の都合で、モニカ・ベルッチの来日は、果たせなかったが、日本のモニカこと、小池栄子さんが、花束をもって駆けつけてくれた。