1月28日東京国際フォーラムにおいて『レッド・ドラゴン』のジャパン・プレミアが開催された。会場には主演のエドワード・ノートン氏、監督のブレット・ラトナー氏、プロデューサ−のディノ・デ・ラウレンティス夫妻が舞台挨拶を行なった。

『レッド・ドラゴン』は『羊たちの沈黙』『ハンニバル』に続く、トマス・ハリス原作のハンニバル・レクタ−三部作であり、時間の流れからみると『羊たちの沈黙』以前を描いている作品である。

今後シリーズの4作目が製作される可能性は?という質問にたいしてプロデューサ−のラウレンティス夫妻は「ハンニバル・レクタ−三部作をこの『レッド・ドラゴン』で完成させたことで、やりのこした仕事をひとつ終えた感がある。しかし、みなさんの”レクタ−をまた観たい”という熱意、それとトマス・ハリス氏がまた新しいレクタ−の話を書いてくれれば、4作目が作られる可能性もあるかもしれない。」と語った。
と、ここでノートン氏、口をはさんで
 「(日本語で)アンソニー・ホプキンスさんはいくらお金をもらってももうハンニバルレクタ−やりませんていってます。」
そう!日本語で、です!アンソニー・ホプキンス氏がレクタ−を封印するという話に驚く方も多いでしょうが、なんとエドワード・ノートン氏が始終日本語で会見されていたのもまた大きな驚きであった。

監督のブレッド・ラトナー氏は、作品の演出について次のように語った。
「ジョナサン・デミ、リドリ−・スコット、この偉大な監督たちにつづくということで大変な仕事でしたが、以前の二つの作品とはぜんぜん違う話でしたし、『ハンニバル』はかなり血なまぐさい暴力的なシーンがあったり、『羊たちの沈黙』は心理的ドラマ、サイコスリラーであり、見せないことによって人々の想像力を掻き立てるというそういう作品でした。『レッドドラゴン』は『羊たちの沈黙』にならって、見えないもの、見せないことよるコワさを追求しました。こわい映画ではなくエキサイティングな映画になっています。」

ラストには会場に拘束着姿でお馴染みのレクタ−博士(にせもの)も登場し、会場を盛り上げた。ここでもノートン氏がすかさず(レクタ−のニセモノに対して)「バカミタイデスカ?」とブラックジョークを飛ばす。観客たちも、ノートン氏の気のきいたジョークとその日本語の絶妙なハーモニーに大爆笑であった。

『レッド・ドラゴン』は2/8より日比谷スカラ座1他全国ロードショー!

(綿野かおり)

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『レッド・ドラゴン』