国産ホラーの最終兵器、清水崇監督による最恐作『呪怨』が、1月25日テアトル新宿にて初日を迎えた。この作品が早くも海外での公開が決まっていることは、完成披露試写会のレポートでもお伝えしたが、さらに今度は『リング』に続きハリウッドでのリメイクも決定したそうだ。現時点では監督が誰かは公表されていないが、かなり大物の監督がこのリメイクに携わるらしい。このように、日本での劇場公開前から内外の注目を集める話題作だけに、当日の初回は多くの立ち見の出る大盛況。結果、初回は完全入替制となり、清水監督はじめ劇中で恐怖に歪ませる表情も魅力的な4女優、奥菜恵、伊東美咲、上原美佐、市川由衣による舞台挨拶も、当初の予定を変更し初回終映後と入替後の2回目上映前の二度に渡り、多くのファンの熱狂の中で行われ、初日の喜びと共に、撮撮影期間中に奥菜が経験した幽体離脱や、“白い少年”ならぬ少女が枕もとにはねていた…不可思議なエピソードなども披露された。
 また本作は公開前にハリウッドでのリメイクが決まっただけではなく、現在早くも清水監督による続編の製作も進行中とのこと。早くも撮影の2/3は終了し、今月中にはクランク・アップ、今年の夏頃には同じくテアトル新宿でのロードショー公開が予定されているそうだ。この日のゲストの中では実はホラーが大の苦手で、唯一本作で生き延びた千春役の市川のみが『2』にも連続出演し、そして“伽椰子さん”の世界に行ってしまった理佳役=奥菜に変わる新たなスクリーム・ヒロインには、映画初主演となる酒井法子が挑むことなどが発表された。そして、本作の初日のお祝いと『2』のアピールを兼ねて、酒井法子も花束を持って舞台挨拶に駆けつけた。個人的にも大の仲良し同士と言う奥菜からヒロインを引き継ぐ酒井は、「『2』の撮影ももう山場を迎え、昨日は一番大事と思われるシーンの撮影がありました。さらにパワーアップした怖さになっていると思います」と、現状を報告し、場内のファンの期待を思いっきりかきたてる。増殖し続ける『呪怨』の恐怖。「日本のホラー映画は湿気があるところが、ハリウッドのテイストと異なる」と語った清水監督の言葉ではないが、その新鮮さにチャレンジしようとするハリウッド版に、監督本人がよりディープに恐怖を追及するであろう続編と、どちらも実に楽しみではないか。それらをより楽しむためにも、今回の『呪怨』はマストな1本に違いない。もっとも、そのノン・ストップな恐怖にさらされている時には、そんなことを考えてる余裕はとてもじゃないけど無いかもしれないが…。
 なお、『呪怨』はテアトル新宿にてロードショー公開中!全国でも順次公開が予定されている。なお、テアトル新宿では、2月11日(火)までの期間限定で「俊雄くんの部屋」が劇場内に出現し、連日4回映画の恐怖を立体的に体感することができるほか、2月15日と22日には特別ホラーオールナイトが開催されるなどイベントも盛りだくさんだ。詳細は、下記公式ホームページを参照ください。
(宮田晴夫)

□公式頁
呪怨
□作品紹介
呪怨
□トピックス
完成披露試写会レポート
□スーパーレポート
マスコミ披露試写会レポート