ルックスはとてもキュートなのに、過激で凶暴な”猟奇的な彼女”と、そんな彼女に振り回れされっぱなしの気弱でお人好しな大学生キョヌが繰り広げるラブストーリー。それはちょっぴり過激でおかしいんだけれど、最後には、思わずほろっとしてしまう。そして観終わった後には、なぜか”彼女”の魅力の虜になっている自分がいる。
 本国韓国ですでに500万人を動員し、スピルバーグ監督率いる、ドリームワークスによる映画化も決定している超話題作『猟奇的な彼女』はそんな不思議な気持ちにさせられるピュアな恋物語だ。
   
 そして、25日、いよいよ日本でも待望の公開初日を迎え、来日中の、史上最強に猟奇的で魅力的なヒロインを演じたチョン・ジヒョンと、彼女に振り回されっぱなしの大学生キョヌを演じたチャ・テヒョンが、日比谷シャンテシネで行われた舞台挨拶に登壇。場内は詰めかけた多くのファンによる声援に包まれ、熱烈な歓迎を受けた二人は驚きながらも、笑顔を浮かべ嬉しそうな表情を浮かべていた。

 以下、熱気に包まれた舞台挨拶の模様をどうぞ。

−−韓国での大ヒットを受けての、日本での公開初日、どんな思いでいらっしゃいますか?

チャ・テヒョン−−「とても気分を良くしております。もちろん韓国では何度も舞台挨拶をしたことがあるんですが、今回日本で挨拶できてとても嬉しいです。今日は皆さん、どうぞ映画を楽しんで下さい。そして大いに笑って大いに感動して頂きたいと思います。」

チョン・ジヒョン−−「本日は映画を見に来て下さって、本当にありがとうございます。この作品は韓国でも多くの方に愛された作品なんですが、日本でも皆さんに気に入って頂ければ嬉しいと思います。『猟奇的な彼女』がヒットすれば、長い目で見ますと、今後韓国映画もどんどん日本に紹介されるようになると思いますので、そのためにも是非日本で成功してほしいと思っています。」
   
−−それぞれ演じられたキャラクターはとても個性的ですが、そのキャラクターについてどんな風に感じましたか?

チャ・テヒョン−−「私が演じましたキョヌという人物は、外見はごく平凡な大学生です。ごく平凡であるにもかかわらず、非常に平凡ではない状況に陥ってしまうという役所なんですが、そういった状況の中で様々な出来事や事件が起こります。キョヌは、彼女と出会って彼女の行動に戸惑い、彼女に振り回される、本当に楽しい面白いキャラクターで、日常見かけられるよう行動も沢山描かれていまして、とても魅力的な人物だと思います。」
   
チョン・ジヒョン−−「私はこの『猟奇的な彼女』の中で”彼女”を演じているんですが、キョヌの眼から見るとたしかに猟奇的な彼女に映るんですが、私は猟奇的ではない”彼女”を演じようと思って努力しました。例えば映画の中で笑うシーンがあるんですが、笑いの奥に何かが隠されているんだ、ということを念頭におきながら演じてきました。そして最後の方になりますと、”彼女”の本音が出てくる、彼女らしい姿が画面に表れるんですが、そのシーンを見て頂けると、観客の方も彼女という人物を理解して共感して下さるようです。そのシーンを見ますと、私もこの役を演じてよかったな、とやりがいを感じました。」

−−これからご覧になる皆さんに、ここは見てほしい、という見所を教えて頂けますか?

チャ・テヒョン−−「キョヌが彼女に初めて会うシーン、そして彼女と別れてしまうシーンは本当に面白いですし、感動的ですので、その辺りを是非楽しんで頂きたいと思います。」
 
チョン・ジヒョン−−「この作品は全て面白いです(笑)」

−−最後に日本のファンの皆さんへ、メッセージをお願いします。

チャ・テヒョン−−「この『猟奇的な彼女』は韓国では2001年に公開されまして、約1年半後にこのように日本で公開されることになったんですが、本当に面白くて感動的な作品です。本日はこの作品に対して、このように多くの関心を寄せて頂きまして本当にありがとうございます。そしてこれからも私たちが出演する映画、そしてまた韓国映画に多くの愛情を注いで頂ければ嬉しいと思います。どうか皆さんお元気で、そしてお幸せに。」

チョン・ジヒョン−−「このように、公開初日に劇場に駆けつけて下さいまして、本当にありがとうございます。多くの方に気に入って頂ければ、本当に嬉しいと思います。(日本語で)私の映画は面白い。ありがとうございます。」

   
 日本語で「おはようございます。」「ありがとうございます。」と挨拶を行い、最後まで笑顔を絶やすことなく、駆けつけた多くのファンに応え、とても満足そうに会場を後にしていった二人の姿が印象的だった。

なお、『猟奇的な彼女』は日比谷シャンテシネ、シネマスクエアとうきゅうにて絶賛上映中!!(原由夏)

□公式頁『猟奇的な彼女』