韓国映画がやっぱりすごい!
そんなコピーも、もはや説明する必要がないほど。次から次へと公開される作品群に、「またか!」と嬉しい悲鳴をあげているファンも多いはず。

しかしながら、日本における韓国映画の隆盛にはこんな状況があることはあまり知られていないかもしれない。というのは、韓国での映画の年間製作本数は50−60本程であるのに、日本で正式に公開のかなったものはそのうち系13本(2001年度)。映画祭や特集上映などが活発に行われたとしても、やはりまだまだ観ることのできない作品も残ってしまうという実状がある。

今回テアトル池袋にて開催される“辛・韓国映画祭2003”には、「このような公開状況を少しでも埋められれば・・」という想いを受けている。

そこで、『8月のクリスマス』等のホ・ジノ監督同様に紹介されるべき韓国の先鋭的映像作家、ホン・サンスの全作品をラインナップ。監督は、独自のパズル的話法、ファンタジーの中にドキュメンタリステックなイメージを持つ人生感といった、独自の視点から“アジアンリアル”を描き出す手腕は、世界レベル。アジアの今を語りかける4作品、『豚が井戸に落ちた日』、『江原道の力』、『オー!スジョン』に加え、最新作『Turning Gate(原題)』が一堂に公開される。

ホン・サンス監督——たくさんの人が来てくれたことを嬉しく思います。映画についてのことは観客のみなさまが決めることですのでコメントはありません。映画を観終わってもし何か感想がありましたら、ぜひ聞かせてください。

3週間に渡る映画祭期間には、ホン・サンスのような作家性をもった作品とは対照的な、SFメロドラマ『秘密の涙』(00/パク・キヒョン監督)、庶民喜劇『ライバン』(01/チャン・ヒョンス監督)、芸術性に傾斜した『バタフライ』(01/ムン・ウンスク監督)といった作品もあわせて公開される。

辛・韓国映画祭はテアトル池袋にて2月14日まで開催中!
(Yuko Ozawa)

テアトル池袋