不朽の名作『WEST SIDE STORY』(『ウエスト・サイド物語』)の感動を再び!

あの『ウエスト・サイド物語』が、ブロードウェイの初演1957年から45周年にあたる2002年10月にハリウッドで行われるロバート・ワイズ監督に捧げる式典を機にニュープリント・デジタルリマスターバージョンとなって甦った。当時日本でもダイナミックな音楽や普遍的なメッセージ性から多くの人が劇場に足を運び、大ヒット。世界中がこの映画に賞賛を送り、アカデミー賞では作品賞、監督賞等10部門を獲得するという偉業を成し遂げている。その映画史に輝く永遠のエンターテイメントは、時代を超えて愛されてきた。21世紀の技術の粋を集めた最先端技術により音楽・映像ともにより美しくグレードアップしての今回の劇場公開である。

公開記念のチャリティー試写会において、演出家の宮元亜門氏と指揮者の佐渡裕氏がトークショーに登壇。本場アメリカで演出家として活躍する宮本氏と、作曲者のレナード・バーンスタインとの共演経験のある佐渡氏による、本場のミュージカル談義に華が咲いた。

宮本さん ——「当時みんな映画館で踊ってましたよね。バーン・スタインはすばらしい芸術と、面白い俗っぽいものがみごとに一致しているんです。だからあれだけ愛していつまでも飽きないものが出来たんです。ブロードウェイの歴史上初めてクラシック的ないろいろな面白さを全部入れ込んだ作品でしょう。」

佐渡さん ——「『ウエスト・サイド物語』をオーケストラバンドが演奏したのを聞いて、レナード・バーンスタインを知りました。自分の将来を分かち合える友達に会ったような気分がしましたね。オーケストラをぎりぎりまで追い込んで、作品に向かうって言うのが彼の音楽への姿勢。感動させられます。」

 バーン・スタインは、作品を作ったときには、お互いに口を利いては行けないような状況を何ヶ月も作ってみんなバーン・スタインが嫌いだったという。だから彼は舞台前で演出家に指示をしている時、オーケストラ・ボックスから落ちることをみんな分かっていたのに止めなかった・・。

そんな裏話まで飛び出したトークショーは、終始和やかなムードの中、熱く濃い語り合いが披露された。本当は穏やかで暖かな人というバーン・スタインという作曲家、ひいては『ウエスト・サイド物語』が二人に与えた影響の大きさをうかがわせた。

なお、『ウエスト・サイド物語』は12月28日よりルテアトル東京にて期間限定・独占のロードショー!

(Yuko Ozawa)

◆「ホテル西洋 銀座」にて映画公開記念メニュー・鑑賞券つきの宿泊パッケージも登場。
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